自分の技術の問題か、先天的ハンディキャップを抱えた作りなのかわからないが、足の爪、特に親指、よく巻き爪になってしまいそれはもう辛い。
爪を切るときに少しでも横着して仕上げを怠ると、はじめは小さなものだがそれは徐々に徐々に成長して肉に食い込んできて、気付いたときにはもう取り返しのつかないことになっている。
食い込みによって生じる痛みは辛い。しかしそれよりも肉を蝕む爪を除去するときに伴う痛み、この辛さは他の何にも例えられない。なかなかしぶといこともストレスを強める。
そして今、両足親指が巻き爪だ。
かれこれ１時間半ほど、除去作業にてこずっている。毎度この作業を行う際に流血は避けられない。いや、巻き爪回避のための、爪を切る仕上げの段階で流血は避けられないのだ。ボクの場合。
あぁ除去作業、本来不必要な時間だ。不必要な苦悩だ。
無音じゃ寂しいのでラジオをつけるも、大好きなはずのＤＪの声が今日は耳障りだ。
明日、この痛みと共に歩き回らないといけないことを考えるとひどく憂鬱だ。こんなに晴れない気分は久々。
ひとつだけ願いが叶うなら、それを使うタイミングはまさに今だと真剣におもう。
なんて嘆いてるだけでは前に進まないので再び除去作業に戻ろう。
この失敗から、手を抜いちゃいけないことは絶対に抜かないこと、ということを強く学んだ。
二度と味わいたくない痛みだ。