世の中には二通りの人間がいると思う。
この書き出しはいろーんなことに使えるから便利だ。
『せっかちな人』と『のろまな人』の二通り。もちろんこれは極論だが。
『どっちでもない中間の人もいるじゃない』とか言う人、かわいげないよ。
『せっかちな人』・『のろまな人』それぞれに同じだけ長所・短所があると思う。
だからもちろんどちらがいいかなんてない。
ちなみにボクは『のろまな人』に属している。自他共に認めるのろまだ。
でも、いいと思っている。別に開き直っているわけでもなく。
『のろまな人』はもちろん、『せっかちな人』だってボクは認める。それはそれでいいと思っている。
でも、今日は『せっかちな人』に対して抱く疑問を綴ろうと思う。
今日もあったこと。おそらく昨日もあったこと。そして明日も絶対にあること。
ボクは原付に乗っている。いつもの帰り道の交差点に差し掛かった。前方の信号は赤だ。だから当然ボクの前にいる車・原付は停まる。ボクも停まる。同じように後続も停まる。
ここでボクの進みたい道をAとする。
交差点のもう一方の道、つまりボクらの前を横切る道。そこは当然青。だから停止しているボクらの前を車・原付は法定速度無視のスピードで走り抜ける。
この道をBとする。
やがてBの信号は黄色になり、そして赤になった。
次はボクらの青の番だ。
信号というものは、一瞬だがどちらも赤という瞬間がある。安全を最優先してのことだろう。
『せっかちな人』というのはこの一瞬が待てない。
赤であるにも関わらず、『次は青だもん』の確信の下で進みだす。
一応ボクらの信号はまだ赤なのだからもう少し待てばいいのに。
ほんの2,3秒のことだろう。それだけなのに待てない。
みんなが発進するためボクだけ律儀に青に変わるまで待っているわけにはいかない。
そんなことしてたら後続が怒ってしまう。顔を真っ赤にして怒ってしまう。信号は青なのに顔は赤。もうなんのこっちゃわからん。顔も青、も問題やけどね。黄色人種らしく、顔は黄色、でいてほしいものだ。
うまいこと言われへん。
別にボクは律儀に青に変わるまで待っていたいわけではない。
『信号を守ろう』にちなんだ標語を考える気もない。
『そんな急ぐ必要ないやん』ということを言いたいのだ。
あくまでも『まぁまぁ、落ち着いて』的な姿勢。
『せっかちな人』の『のろまな人』に対する疑問も聞いてみたいものだ。