2年ぶりという、南海キャンディーズ 山里亮太による妄想活劇「山里亮太の3333」
坂本龍馬が教科書から消える・・?
そんなことから世の中に起こる事象、問題など様々なテーマを独自の視点で山里亮太が考察していきます。
最後に見つけたその答えとは一体何なのか。
【妄想・出演者】山里亮太(南海キャンディーズ)
【構成・演出】マンボウやしろ
【会場】本多劇場
9月4日(水)、6日(金)、8日(日)×2の計4回、観劇した
劇場最後尾から山里亮太氏が登場
客席をうねってステージへ
初日は通路脇の席で、山里亮太氏がすぐ横を通過、
ハイタッチをいただいたのだが、その手は驚くほど冷たかった
緊張のせいらしい
「考察」をテーマに掲げ、なぜ坂本龍馬が教科書から消えることになったのかを考察していく
その発想は常軌を逸したもので「さすが!」の一言
「そんなわけあるか」と笑わせながら「そうかもしれない」とは決して思えないのだが「なるほど」と思ってしまう
絶妙のラインを次々に通過していく神業
そこからの展開もまた常軌を逸していた
最初に「素晴らしい公演だった。だからこそ4度も行ったし、都合により友人にチケットを譲ったけれども、友人にも喜んでもらえると思ったし、実際、観劇後に喜んでたし、これからの私のエネルギーに間違いなくなっている作品。」ということをまず書いておく。
そのうえで、今回はあえて少し余計なことを書いてみる。
成功した世界線は申し訳ないけど似合わなかった
私自身にあのような遊興の選択肢がないからかもしれない
どんなに時間と金と権力があってもあのようにはしない
私に絶大な権力と金があったら、
阪神タイガースが敗けた試合で活躍した相手チームの選手の翌日からの日々が辛く苦しいものになるようにしたり
欲しいチケットは必ず良席を手に入れられるようにしたり(関係者席とかじゃなくガチで最高の席)
言動が気に入らないタレントが誰かをハッキリ示したり(だからどうしろとは言わない)
あとは自分の家、生活場所を自分の気に入るようにしたい
でも、芸能界の成功者といえばこう、という定番だし、
とはいえ、人選がピンとこなかったなぁ
一方、落魄れた世界線は辛かった
私の高校卒業後の4年間はあとちょっとで、あんなふうになってたかもしれない、そして何かあったらあんなふうになるかもしれないという漠然とした不安を私が今も抱えているからだろう
だからこそ、私にとって本公演の大きな軸になっていた
baybayは、
ずっと私が気になってたところだった
ネタは尽きるし時間は止まらないし何もしない奴ほど待ってくれないという経験をしてきたから…
午前0時の森でも言ってた道を邁進してほしい、
なんてことを思った
とはいえ、
パンサー向井の使い方は全打席ホームランだったし、
ヒロミさんの尖りっぷりは最高だった
終盤に自分で台上のものを降ろしていくところ
進行の都合だったかもしれないけど、
今までのやり方は違った、自分の出来ることをやろう、という意思表示にも思えた
ただ一つ一つをハケていくだけなのに、ジーンときた
落語はお見事の一言に尽きる
圧巻
素晴らしい
外国人が名前を呼ぶところなんて口をあけたまま見てた
それにしてもトランプ
山援隊の旗を掲げるときに懐に入れた1枚
シズチャンから渡された1枚
そして落語の終わりに座布団の下から出てきた1枚
あと1枚は?見落としたのか?
全部で4枚ありそうなんだが…
(追記)
後でわかったのだが、どうやらオープニング映像に1枚あったらしい
トランプのゲーム;大富豪
最弱のカードの3
だが❤♠♣♦3を4枚揃えて出せば「革命」
カードの強い順がひっくり返る
そこからミュージカル、ハードコア?、ラップ、アイドル歌謡、ロックンロールと怒涛の山里亮太リサイタル
声がしっかり出てて
歌が、歌詞が、ガンガン届いてくる
手拍子が止まらない
最後の曲では私も応えて声出して歌った
うりぁおいもやりたかったな、
パンケチャはやりづらかったな、
全編を通して、
演者にとってこのような視点はどのように受け止められるのかわからないが、
まずは費やされたであろう時間とエネルギーに驚嘆した
映像も音楽も素晴らしかった
これぞVariety
映像収録があったが、映像作品としての発売はかなり懐疑的にならざるを得ないが、なんとか映像を手に入れたい
万が一の時には「この作品を観て、登場したとされる人物の誰一人として、私自身の評価が下がることはなく、当人に対する印象が変わることはありませんでした」と声を大にして証言するつもりである。
それとぜひサントラ盤を出してほしい。
収録が難しそうな既存楽曲(海援隊やadoの曲とか)は自分で調達するので、
ぜひ音源を世に出してほしい
もちろん、歌手;山里亮太の楽曲もであることは言わずもがなである。