残り試合ヤクルトおおいからね
でもこうなったときの阪神はつよいきがするね
「ヤクルト5-0阪神」(8日、神宮)
泣いても笑っても、9日が今季最終戦。負ければ終わり。何があっても勝つしかない。神宮決戦第1ラウンドは、不完全燃焼のまま、痛い星を落とし、自力CS進出が消滅した。しかし可能性は残っている。第2戦を取れば、視界は開ける。失うものは何もない。真弓阪神の集大成を見せてくれ!!
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がけっぷちに立たされた。9日に敗れれば日本一への挑戦権が消える。しかし、まだ光明は失ってはいない。それは神宮の虎党が一番、よく分かっていた。「また、明日だ!」「真弓頑張れ!」「切り替えろ!」。クラブハウスへ向かうチームにかけられたゲキ。ば声も飛び交う中、虎党の温かい言葉をかみしめ、真弓阪神は前を向いた。
144試合目で迎える大一番。先発のマウンドは次代のエース・岩田に託された。この日は神宮球場のブルペンで、打者を立たせて37球。スライダー、ツーシームなどすべての球種を投じ最終調整を行った。ここ3試合で16回連続無失点と絶好調の左腕は「普通にやることが大事。いつも通りの気持ちで頑張ります」と気負う様子はない。
山口投手コーチも「自分の力を発揮して試合を作ってくれれば。いつも通りの気持ちで頑張ってほしい」と“平常心”の大切さを強調した。久保投手コーチも「ここまで来たらみんな一緒。みんなで頑張ってきたわけだから。最後の試合だし、集大成になる」と、岩田個人ではなく投手陣全体の思いを乗せて、若き左腕をマウンドへ送り出すつもりだ。
今季は先発の柱として期待されながらも、WBC帰国直後に左肩痛を訴え4月、5月を棒に振った。後悔の念は今も岩田の胸に残っており、「僕は前半戦に貢献していない。一つずつ、取り返すしかない」と口にしていた。当日は想像を超える重圧、そして中4日でのマウンドと厳しい状況になることは間違いない。ただ岩田はそれをはね返すだけのチカラ、闘争心を兼ね備えている。
この日の完敗で、ライバルにCSマジック2が点灯し、自力3位が消滅した。ただ9日に阪神が勝てば、ヤクルトは残り中日、巨人との2試合を1勝1分け以上でなければ虎を上回れない。中日はタイトルをかけてチェン、吉見が登板予定。巨人も4年連続2ケタ勝利をかけ、内海が本気でマウンドに上がってくる。
対戦成績を見ても、白星で今季最終戦を終えればCSへの道は大きく開ける。2月の宜野座キャンプからスタートした新生・真弓阪神。ここで最後を迎えるわけにはいかない。ここまで流した汗、優勝を逃した悔しさ、すべての思いを抱き、岩田が144試合目のマウンドへ上がる。