ラブドール、つまりはダッチワイフの事ね。

以前とある小説で印象的なフレーズを見掛けました。

アダルトショップの店長と後輩の会話です。

「ダッチワイフなんかに50万も出すなんて気が知れないですね。

お前はここ歌舞伎町をねぐらにしてるけど、障害者を見掛けるか?

いや、ほとんど見掛けませんよ?

それは見掛けないんじゃないんだよ、お前が見ようとしないだけで本当は沢山居るんだよ。
世の中は平等なんて勿論思わないよな?
人間て産まれながらにハンデキャップを背負って、異性から全く相手にされない男も居るんだよ。
ヒモのお前には解らないだろ?
彼らは本気でラブドールを愛せるんだよ」

ラブドールを初めて作ったオリエント工業の社長は実は、そもそも障害者に向けて作ったらしいのですよね。

幸いにも、僕は五体満足。
その数10万があれば風俗なんぞに行った方が良いんでないか?
と、思ってしまうが、身体、もしくは知的障害を患った方はきっと性風俗店などには行き難いでしょうね。

所謂ヘルスなどは、女性側から男性に「この人は無理」と拒否する事も出来る。
障害者がもし、仕事の女性に断られたらショックは大きいでしょうね。

今ではセックスボランティアなぞの団体も普及しているらしいです。

ラブドール、魂も思考もない。
でも一方通行の愛情でも決して拒否はされない。

障害者に限らず、女性に縁の無い男性も世の中には沢山いらっしゃる訳でして。

それで多少なりとも寂しさ、哀しみが埋まるならラブドールとは素晴らしい物ですよね。

人間て残酷な生き物ですよね、容姿の優れた人間は視線を集め、優れない人間は視線から除外される。

世の中は平等だ!
人間は皆平等だ!
何てな事を平気でほざく間抜けな奴等が沢山いらっしゃいますよね。

世の中は総てが不平等なんですよ。

何らかのチャンスが巡ってくる可能性は平等なのかも知れない。
しかしそのチャンスも本人次第で掴める掴めないの差は歴然と変わってくる。

2○時間テレビで愛がうんたら、何てな番組は見てて虫酸が走る。
あんな番組、障害者を晒し者にしてるだけじゃないですか。

僕は善人ではありません。
偽善者ぶる気も御座いません。

世の中は不平等、これは紛れもない事実ですよね。