子どものころ、年初にお誕生日がある私はクリスマスプレゼントとお年玉と誕生日プレゼントが一緒にやってくるのが嫌で仕方がなかったのですが、いまや無事心技体共に揃ったおっさんとなり、いまや50歳の大台に乗りました。

 いやあ、生き延びたなあ。
 そう思って、神に深く感謝します。

 織田信長が敦盛舞って人生50年、しかし49歳で横死しちゃうというのも見ていると、半世紀この世にまあまあ健康なまま存在できたということだけでも儲けもの。有難い限りです。

 そして、両親も親戚も健在無事で長寿や健康を祝い、人生を謳歌できているというのは私としても幸せなことです。私を選んでくれた家内も、世に出てきてくれた4兄妹も、おのおの人生を満喫して限りある時間の中で貴重な経験をしてくれたらと願うのみです。

 もともと、私が投資家を志したのも、他者に就職せず自分の会社を設立し二本の足で立ちたかったのも、親の介護が発生して早めのセミリタイヤを決断できたのも、いずれも子どもの頃からとにかく体力がなく不安があり健康に自信が無いからでした。持病を持ちながらも自分なりに考えてジョギングをし、酒量を減らし、筋トレもして、家内が健康に配慮した食事をしてくれるお陰で、本来ならそう長くなかったかもしれない私の人生がこんなにも長く、そして深い彩りを感じさせてくれたのも家内や子どもたち、親戚、仕事仲間、ウェブ繋がりその他、かけがえのない人たちとのご縁が続いているお陰です。

 どちらかというと無頼漢のような切っ先の鋭い痩せぎすの変人と思われていたであろう私が、東京にいるときはなるだけ自宅で晩御飯を家族と食べ、四季折々の行事を愉しみ、出かけていてもいそいそと帰る品行方正な男になってしまったのには自分が一番びっくりしています。

 そんな節目の50歳を迎えるに際し、ややこしい危険な仕事から戻ってきてみたら年末より子供たちの体調不良で家内と看病に走り回り、年初もなんだかんだあり、そして私のお誕生日の前後は徹夜して修士論文の執筆と仕上げに取り組んでいました。50歳なのに、日々まだ勉強ですかと言われますが、勉強ですとも。この先何年肉体が持つのかは分かりませんが、私の魂が解放され神の御許に迎えられるその日まで、一日一日を生き抜いていこうという気持ちを新たにしました。

 気がついてみれば、いくつか拝命している業務領域においては私がダントツのベテランとなり、砲弾を詰めたり論文を書いたり事業計画を吟味したり資金を転がしたりゲームをしたりしています。チェーンスモーカーで健康に難のあった私が、周辺同年代の皆さんの界隈からのフェードアウト具合もあっていつの間にか「同年代でもっともタフな人」になっていました。自分でも、なぜそうなったのかはよく分かりませんが、やはり結婚して15年、人生の節目に相応しい伴侶が得られて面倒なときも嬉しいときも手を取り合って家内と暮らしてこられたことが、私を作り替える原動力になったのかもしれません。

 「50歳にして学生かよ」とか「その年して張り込みですか」「なんでゲームにハマってるんですか」「川崎から歩いて帰らないでください」「いい歳なんだから短パンやめましょう」などなど、いろんなお声も頂戴するほどに、生きていて良かったなと強く実感します。何というか、ツイております。昔は界隈一の変人だったのに、いまでは業界の常識人と扱われて揉め事仲裁や相談事が毎日のようにお寄せいただけるような立場になってしまったのも、ひとえに面倒を面倒と思わずいろんなことにクビを突っ込み、命の危険もあるような修羅場は毎度経験して、すくみ上るようなところでも何とか生き延びてこられたのがすべてです。

 去年は刈り取りを随分やりました。景気が悪くなる前にできることをすべてやっておこうと思ったのは、我ながらまずまず英断だったのかなとも振り返ってはいます。
 今年はややこしい年になるだろうなあと覚悟はしていますが、何が起きるのかもさっぱり分からないので引き続きの自然体でありつつ、ただし提案ごとは面倒くさがらず怠らず、今年はいま一歩、私の悪癖でもある「まあいいや」と「面倒くせえなあ」を減らせるように頑張ります。

  この尊い意識の恵みを与えてくれた神に限りない感謝を。こんな私でも懲りずに一緒にいてくれる家内に心からの愛情を。親に似ず生意気にかつ面倒くさく育ってきた騒がしい4兄妹に深い感謝を。見守ってくれている家族に、日々触れ合うコミュニティの皆さんに、ご一緒してくれる投資先や事業協力先や学級方面で私を研鑽してくださる全員に、私のファンでもアンでも私の人生に指先でも触れるすべての人たちに幸せの訪れる一年となりますよう。

 何というか、50歳の大台に乗って、感慨深いというか。生きたなあというか。まあ、割といい感じにいけたわ。うん。それは世間様に生かしていただいた神の差配であると信じて、まだまだ、もう少し、前に出てみようと思います。幸福だなあ。思ってた以上に。



 水面下でめっちゃ揉めておりまして、メディアに「批判的に取り上げて欲しい」とか「石川県の恥だ」と感情的な叫びがやってくるのに対し、私らとしては「え、知事が年末年始のお休み中にプロレスをして何があかんの」としか思わないわけです。

 論争になっていたので、詳細を知ろうと思わず駆けつけた先は東京スポーツだったんですが、案の定ちゃんと取り上げていました。安心した。

【ノア】「X」は石川県知事の馳浩 2年ぶりリングで驚異のコンディション「プロだから当たり前」
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/249889

 これ、例えばプロゴルファーが政治家に転身し、休暇中にオープンな場でゴルフに参戦していたなら問題にならないわけですよ。あるいは釣りとかサッカーとか野球とか。しかしプロレスは駄目だ、不謹慎だというのは、職業の貴賎をはっきり想定して文句を垂れているわけですよね。

 で、遠因は保守分裂どころか保守3分裂した石川県知事選で、実績と知名度双方を引っ提げた馳浩さんが勝ったことで、当時候補者調整で奔走した故・安倍晋三さんや森喜朗さんらのメンツが丸つぶれになったことです。しかも、調整不備の結果、自民党石川県連は自主投票を余儀なくされ、地元自民系議員も表立って馳浩さんを応援するのがむつかしい中、ある意味でプロレスラーとして本当に勝っちゃったわけですから、知事としてのキャリアを支えるためにもプロレスファンを惹きつけるためにもプロレス興行に顔を出したり、何となればプロレスを自らやっちゃうのも当然のことと言えます。

石川県知事選、馳浩氏が初当選 7982票差の接戦制す〈知事選2022〉
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/684901
保守3分裂の石川県知事選 「横一線に並ぶ激戦」 開票は深夜まで:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASQ3B6K2BQ3BPISC00M.html

 すっかり権勢の衰えた森喜朗さんも、メディアで馳浩さんのプロレス参戦に苦言を呈していましたが、これだって要するに「あなたが候補者調整に失敗したから、あなたが望ましくないと思ってるプロレスに新年早々参戦しちゃう議員が知事になったんでしょ?」と言われて終わるやつです。よく言えば世代交代、悪く言えば仕切る能力の低下が象徴的に東京スポーツネタに昇華したとも言えます。

 私個人としては、いいんじゃないですかね。ハガー市長みたいで。応援してますよ。


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 こちらは、AIが考えたハガー石川県知事です。



 告知をすっかり忘れて居り恐縮ですが、12月28日19時から、オンラインセッションに登壇することになり申したのでお知らせします。

デジクラトークナイトVol.9『みんなで振り返ろう 2022年のリスク事例と潮流の変化』
https://dcri-digitalcrisis.com/seminar/digital_crisis_talk_night_221228/

 ランチタイムセミナーって書いてあるのに夜じゃねえかと言われても私のせいじゃありません。

 22年のリスク事例と申しましてもいろいろありますが、要するにネットでクッソ炎上したネタについて語るってやつで、リスト見てますがどれも大惨事な感じで黒煙がもうもうと上がっていた事件ばかりで目を覆わんばかりです。一郎困っちゃう。

 ご一緒するのはみんなご存じ徳力基彦さんとヨッピーさん、モデレーターは俺たちの桑江令さんであります。ご関心のある方は、スマホ片手に夕飯でも食いながらご視聴賜れますと幸いです。

 ついでに、年末にかけても「リアルイベントやるからちょっと来いや」とか「ビジネスマン向けのセミナーで登壇してくれや」などという企画でのお誘いをいただいておりますが… 実は私はいまあんまり東京にはおりませんで、なかなかに日程の都合がつかないんでやんすよ。申し訳ないですね。

 というわけで、よろしくお願い申し上げます。

 画像はAIが考えた「イベントに登壇する山本一郎」です。

(訂正17:24 すみません、27日ではなく28日でやんした…。完全に間違ってました、修正いたしました。)