この一年ちょっとの間、私は情報法制研究所というところと、次世代政策基盤研究所という民間のシンクタンク経由でいろいろと負担の大きい仕事をさせていただいております。東京大学の旧・政策ビジョン研究センター(現・未来ビジョン研究センター)にいたころの残務もあれば、外資系企業や大手シンクタンクから名指しで「お前ちょっとこい」と言われて「なんで私が」と思いながら手がけてる事案もあります。

 介護や育児もあるので半分リタイアした、はずが、定時で取られる仕事をしていないので、便利にあちこち呼ばれてコキ使われているだけなんですよね。

 私も愚痴を言っている間に、どんどんご一緒している同僚や尊敬している先輩方が「離脱」していきます。まあ、朝から晩までろくでもない報告書を読み、会議をし、結論が出たと思ったら偉い人にひっくり返され、上手くいかなければドヤされ、秘書官が「ここは俺がケツを持つ」と大見得を切ってくれてみんな安心していたら秘書官ごとクビになってお通夜状態になったり、偉い人が「ここが正念場です。チームを信じて問題を切り抜けましょう」と言ってるそばから事態が悪化して「お前らどういうことなんだ」とずっと叱責されていたら、確かに人間精神的に壊れるし辞めていくのも当然なのかなとも思います。

 そんな環境でも私がボサッと座っていられるのも、ごく単純に「ああ、辞めろと言われればいつでも辞めてやる」と思いながら半笑いしててもマスクで口元が隠れているからなんじゃないかと思いますね。

 昨日も、世間ではお休みの日曜日だというのにクソ資料がいっぱい回ってきて精読して、内容吟味のためにオンライン会議などやっていました。連日休みなく会議をしているので、だんだん事務局も壊れてきてオンライン会議の招集のメールを送ってくるところで「感染リスクがございますので、会議中はマスクの着用をお願いします」ととんでもない内容が申し送りされてきました。インターネット越しにウイルスに感染してしまう恐れがあるとは、世もまつだと思います。

 さすがに精神的にくたびれてきたところで、先日私淑するデータサイエンス方面のTJO大先生が「健康管理にアップルウォッチ(Apple Watch)いいよ」ってレコメンドしてくださいました。長らく時計などつけていなかった私も、気分転換をかねて買ってもいいかなと思い、同じく尊敬する若きApple社員さんにお願いしてApple Watchを一個見繕ってもらいました。

 そしたらですね、これがまたストレスフルなんですよ。

 まず、Apple Watchに「寝ろ」と言われる。というか、睡眠管理アプリがいいというので試したのが人生最大の敗北だったんじゃないかと思うぐらい、お前は睡眠の質が悪い。もっと長く寝ろ。息を吸って吐いてリラックスしろ。マインドフルな時間を作れ。つーか毎時最低1分間は立ってろ。おら、立つ時間だぞ。寝ろ。寝る前に興奮するスマホ画面とか見るな。いいから寝ろ。

 なんでこう、高圧的に指示されてしまう人生なのでしょう。まあ健康のために言ってくれているのは分かるんですけど、通知が溜まっていますと言われて通知を見たら大量の「寝ろ」とか「立て」とか「深呼吸しろ」というのは辛いものがあります。

 いたたまれなくなって、通知は全部切り、アプリはすべて削除しました。

 とはいえ、これでは何のためのApple Watchなのか分からんので、気を取り直して脈拍や心電図を取るところは復活させたら、また通知が来るんですよね。

  それも、ただの通知じゃなくて「警告(WARNING)」なんです。何かと思ったら「おまえ、心臓悪いんじゃないか?」という。

  なんだそれ、ワイは人としてどうかと思うところはあるけど少なくとも持病以外は健康だぞ、と思っていたところ、よく見ると一日何度も警告が出ていることを知ります。

  なんでかというと、私はどうやら「平静時脈拍数」が少ないらしいのです。一分当たり、40代前半。寝てると40とか。徐脈ってやつですか。でもまあ、私も昔から「あれ、ワイなんか脈拍遅いな?」と思ってたし、ヘビースモーカーだったころは、たまに心臓が「ドクッ」と変な挙動をするのが気になってました。もしや、何かの重病なんだろうか。

 定期的に行っている人間ドックの検査結果を見ると、まあ確かに心電図には要経過観察と書いてある。なんで要検査だったんだっけ。一度、気になり始めるとすごく気になります、この手の話は。検査せずにはいられない。

 ということで、お世話になっている某大学病院に行き、循環器内科へご訪問と相なったわけなんですが、いきなり来られても詳細は分からんと当たり前のことを言われます。で、24時間脈を図る機械をつけるから、それで様子を見ろ、と。丸一日、脈拍どうなってるか調べる機械を身体に取り付け、普段暮らしをします。言われてみれば、たまに私の心臓は大きくドクッという。あんまり意識してなかったけど、これはヤバいんだろうか。言われてみれば、心臓が苦しい気もする。うん。

  病院に機械を返し、診察を受けてみたところ、担当の医師は「たぶん問題ないけど、気になるところもあるから、今度チャリ漕いで心電図取るのと、超音波とMRI受けてください」とこともなげに言います。何その微妙に立ってる死亡フラグ。狭心症の前駆症状か何かだろうか。心配はマックスのまま、精密再々検査をしに指定されたクリニックへ行きました。

 で、いろいろ再々検査してみたんですけど、出た結論は

おまえの心臓は(物理的に)強い

とのこと。そうなの… 

 「異常は見られませんね」「綺麗で分厚い心臓です」「血管もスムーズです」「分かったらさっさと帰れ」「二度と来るな」ということで、何も問題ありませんでした。昔やいま、日頃やっている運動や生活習慣なども根掘り葉掘り聞かれましたが、若いころ草野球やって、最近は子どもたちと軽いジョギングをやっている程度なんですよね。

 心配して損しちゃったんですが、皆さんApple Watchいいですよ、Apple Watch。
 ムカつく会議に出席して、言いたいことを言わずに静かにしているとだんだん脈拍上がってくのが分かります! すごいぞApple Watch。

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 国内アニメ界隈を活況に湧かせた『鬼滅の刃』と『シンエヴァンゲリオン』というふたつの大ヒット作に挟まれる形で、俺たちの西野亮廣さんが送り出した『えんぴつ町のプペル』が忘れ去られているのではないかと危惧しています。

 映画サイトの評価ではそれなりに高い評判を得ている割に、マーケティング会社のピックアップパネルによる映画評価では全年齢平均男女で☆2を割り込むという低迷をしてしまっている本作品ですが、西野亮廣さんが好きな人たちにとっては強いメッセージ性とスタジオ4℃のアニメ制作能力の高さでリピーターを多く確保し、興行収入という点ではまずまずの結果になったのではないでしょうか。

  ただ、どうもネタとしていろんな反動があったようで、サクラの木が植わっている「西野亮廣エンタメ研究所」では早くもサクラが散り始めています。まだこれからが花見のシーズンだと思っていたのに、これは大変なことです。

 このままでは「えんとつみたいなバブル」で終わってしまいかねません。

西野亮廣エンタメ研究所
https://minsalo.com/salon/2d94dbccccb5374f9c285a6abc8f2b3d

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 やはりグラフを見ていて気になるのは、西野さんの映画が有力作品に挟まれて新規観客の確保に苦戦を始めたタイミングで、2月月末のサロン代支払いを機に一気にサクラが散っているところです。サロンを辞めた人たちがこの映画を平均何回観たのかは分かりませんが、1月末の西野さんの吉本興業退社騒動で露顕した暴言騒動なんかも影響しているのでしょうか。

 吉本興業系のクラウドファンディング「シルクハット」でも、西野さんのプロジェクトは飛ぶように売れているので足元は堅調だと思いますし、最近では『プペル』以外の売り物がないのが気になる以外は頑張っているようなので、木が枯れない限りまたサクラは花びらをつけてくれると信じて西野さんを引き続き応援してきたいと思います。

https://silkhat.yoshimoto.co.jp/users/28/project

 末筆に一般論を書くのは何ですが、まだ制作受託の決まっていない制作会社を無断で企画書に入れて製作委員会募集をする会社があるようで、なるだけマナー違反はしないほうが良いのではないかと思いました。

 現場からは以上です。



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 いろいろとアレな話題が跋扈する界隈ですが、今日も元気に生き抜いています。

 すっかり告知を忘れてしまっておりましたが、二年がかりで進めてきておりましたフェイクニュース対策と世論への浸透についてのセミナーをやるぞということで、お知らせします。

第2回 サイバーセキュリティセミナー2020 「フェイクニュースは米国大統領選をどう変えたか~偽情報と民主主義:事例と対策~」(2021.3.22開催)
https://www.spf.org/seminar/list/20210322.html

 いろいろとアレであるため、今日ご一緒するはずであったZホールディングス社常務執行役員の中谷昇さんが登壇キャンセルになってしまいましたが、いろいろとアレですので致し方ございません。

 で、本件についてはすでに各所で話されておりました2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ政権誕生の原動力となったフェイクニュースと大衆煽動についてという、非常にコアで専門的な内容ですので、あまり一般には馴染みのない話も飛び交うかもしれませんが、なるだけ分かりやすく実例付きでお話をさせていただければと思っております。

 このような場をご提供いただきました笹川平和財団の皆さま、また登壇者の方々にも深く謝意を申し上げる一方、日本もまた、これらの問題とダイレクトに向き合わなければならない状況になっているんだよということも含めて警鐘を鳴らすことができればと存じます。

 まだわずかながら席に余裕があるようですので、ご関心のある方は奮ってご参席ください。


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