なんでこう東京オリンピックとコロナ対応、目前に迫った衆議院選挙でクソ忙しいときにこんな話がと思いますが、クソ忙しいからこそこういう話が出るのだということなのかもしれません。

公明・遠山清彦元議員の元秘書、貸金業法違反容疑 議員事務所捜索 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20210804/k00/00m/040/391000c

[引用]

遠山元議員は緊急事態宣言中の深夜に東京・銀座のクラブを訪れたなどとして今年2月に議員辞職。元秘書はその後に同党の吉田宣弘衆院議員(53)=比例九州=の秘書になった。

 まあ確かに面倒な話ではあるんですが、公明党議員事務所のある議員会館へのガサ入れなどもあり、全体的にきな臭くなっています。貸金業法違反容疑で取り沙汰されている事業者は、いずれも公明党支持や特定の宗教の関係先ということでもなく、IR(滞在型リゾート;カジノ)関連ではあるものの少し遠い印象です。おそらくネタとしては長崎カジノに参入しようとして玉砕したピクセルカンパニーズ社の話との絡みだと思うので。

 むしろ、この方面のケツを持っていたのはアマナスグループの牧厚さんの関連で、言わずと知れたオールド自民党や元総理・鳩山由紀夫さんら親中派の交流団体「日中協力会」の世話役であります。

アマナスグループ
http://web.archive.org/web/20210805070432/https://www.amanasu.net/corporate/index.html

汪蕪生
http://web.archive.org/web/20190130184800/http://www.wws8.com/japan/profile/profile.html





 不思議な事業構造をしているアマナスグループですが、個人的にこのグループの産業廃棄物事業にはかつて照会があって見たことがありますが、だいたい中国への廃プラ・鉄くずのような資源ごみ輸出でも頑張っておられたようです。

アマナスエコフロンティア
http://web.archive.org/web/20170201220246/http://amanasu.net/business/ecofrontier/index.html

 また、バルチック詐欺(中国系の重油貿易を詐称した感じの面白グループ)にかかわりの深かったアマナステクノホールディングスジャパン社なんてのもあります。こっちが先に事件化するかと思っていたのですが、違いそうですね。

(株)L’ALBAホールディングス(4798)をウオッチする part2 バルチック詐欺との関連(一部追記)
http://murakusai.doorblog.jp/archives/21719725.html
(魚拓)  http://web.archive.org/web/20210113095753/http://murakusai.doorblog.jp/archives/21719725.html

 まあ要するに詐欺的な何かなんですが、そこに日中協力会という比較的いろんな人たちが関わっている団体の世話役として、この牧厚さんが関わっていたうえ、前述の通り鳩山由紀夫さんや森喜朗さんといった素敵な元総理大臣が後援会名目として顧問として入っております。ただ、表向きにはいわゆるオールド自民党の対中国の山吹色のお菓子団体だったとしても、個人的に聞きうる限り、牧厚さんが具体的に森さんの集金マシーンであったとか、鳩山さんのお陰で上手い飯が喰えているという類の話ではないのかなと感じます。




 先日事業撤退をしたSBIホールディングス傘下のSBIソーシャルレンディング(SBISL)社を介し個人投資家からも300億円以上を調達し、さらに金融機関から融資金11億円超を詐取したなどとして、代表の生田尚之さんや役員ら3人が逮捕されたテクノシステム社の問題は、すでに報じられている通りです。

 この流れで民泊事業子会社が旅館業法違反容疑で警視庁の捜索を受けたピクセルカンパニーズ(旧ハイブリッド・サービス)のようなハコ企業にも関連していたのが、この牧厚さんなのかなという感じはします。いわば政治的なコネクションを利用して、もしくは詐称するなどして、金融機関から日本の再生エネルギー転換の重要な手段のひとつとして事業を展開する際、そのテクノシステム社の顧問などの名刺を駆使して永田町工作を行い、ある種の問題ありげな融資の片棒を担いでいたのではないかとも思われるわけです。

“銀座豪遊辞職”公明・遠山前議員元秘書ガサ入れの裏で囁かれる「太陽光発電巨額詐欺」(日刊ゲンダイDIGITAL)#Yahooニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c90eb3ef477c47ad5714a1ba92acf46bcf8138a3

 正直、なんでこんな反社まがいの面白紳士の皆さんにオールド自民党や鳩山由紀夫さん、公明党元秘書の皆さんが関わることになってしまったんや? というのと、遠山さんと言えば、そちら方面では非常に人気のある人格者でもあり、真の意味で未来の日本の政治を担う人だったはずなんですが、どうしてこっちの方面で名前が取りざたされるようになり、またいままでだったらちょっとあり得ないような銀座での豪遊があり、しかも暴露され、追われるように社会的地位を失ってしまったのか、気になって仕方がないわけですよ。

 同様に、脱炭素を巡る再生エネルギー関連はもはや一大利権となり、霞が関におけるベンダーロックイン問題など吹き飛ぶぐらいの勢いで取り組んでいかなければならない大きな予算が注ぎ込まれる事態になっています。そこへ、中国製の太陽光パネルだけでなく発電システムそのものが丸ごと中華製で、メガソーラー設置に適した立地が日本には乏しいという理由で道府県や自治体の造成認可をもらうために「森」「鳩山」などの政界に近いことを示すカードをちらつかせてカネにすることが横行しているのではないかと思います。

 当然、本件のようなSBISL社からテクノシステム社に至る過程で出ているのは「ちゃんとやらない太陽光などのエネルギー事業者」と不正融資やソーシャルレンディングでの与信の悪用があったので事件化して炙り出されたに過ぎず、一番の問題は融資を引っ張って山林を切り開き事業化するところまではやるけど、きちんとしたパネルの設置を行わず地すべりや土石流などの発生をしたころには逃げ散っているご本尊問題でしょう。カネの貸し借りなら「返済が焦げ付いた」「与信がおかしい」で事件化しますが、曲がりなりにもパネルが置かれてしまえばゆっくりカネは引き出され、事業は頓挫して追いかけようがなくなります。

 そういう斡旋を、金融機関や政府・道府県・自治体に行うために、自分たちは政治家にこんなコネがあるんですよと有利な条件を引き出したり認可を貰えるよう取り計らおうとするゴロビジネスが実際に存在し、さらに、裏付けとなる設備や技術が概ね中国発であり、最終的には中国企業に造成や設置が発注されるということになるならば、それは売国奴とかいうレベル以前の問題じゃないかと感じるんですけれども。