たぶん、タイトルだけ読んでも何だか分からないと思いますが、ヨッピーさんというライターの人が、私のような初心者ライターの皆さんの書いた記事について品評したり酷評したりしてくれるというイベントがあるというので参加することにしました。

 詳細はこの辺です。

【ヨッピーがその場であなたの記事を添削】オンラインイベント「ライター叩き上げ飲み会」参加者募集中!
https://event.spot-app.jp/special/recrim_tatakiage/
youtube会場はこちら
https://www.youtube.com/channel/UC15Ny57nOxi2Mj-0qZUU6nA/featured

 で、知らなかったんですがこの『レクリム』というサイト、マザーズ上場しているアドウェイズ社さんのオウンドメディアであることがさっき判明。一気に緊張感が高まります。

アドウェイズ 会社概要
https://www.adways.net/company.html

 さらに、その『レクリム』はアドウェイズ社運営の「おでかけ体験型メディア『SPOT』」にパワードバイされているらしい。何ですか、そのパワードバイというのは。

おでかけ体験型メディア『SPOT』
https://travel.spot-app.jp/

 もうこの時点で最高に分かりにくくて最高なのですが、私もおぎゃあと生まれ落ちてすでに47歳が経ちそろそろ「人生五十年」とかいって敦盛を舞う時期ながら、まだまだ少年のような精神年齢で日々を楽しく暮らしています。ですが、いろいろと人様に読んでいただく記事を各所に寄せて来ながらも、あまりきちんといままで書いたものを論評してもらうという充実したライター人生を送ったことなどないのですよ。

 SNSでよせてていただく反響はさまざまですが、やっぱりもっと多くの人に読んでいただける文章を書きたいですし、もっと書ける文章の芸風の幅を広げて、書く技術をまだまだ高めていきたいんですよね。長文を書いても飽きずに最後まで読んでもらえる、面白かったと評価してもらえる、そういう書き手になりたいと日々思っているんです。

 しかしながら、現実は厳しいのでありまして、こちらはここ一年ほど私が発表したあらゆる書き物について、世界に冠たるGoogle様にご分析賜った「お前の読者ってこういうのやで」という属性の一部です。

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 このグラフを見るたびに生きていて辛いんですよね。なんだろう、このいい意味で言えば「特化してますね」っていう読者層は。そもそも何で女性読者よりもその他のほうが多いんだよ。ヤバくない? そもそも「その他」ってなんだ。この前、ラーメンなどB級グルメ専門媒体の人と話していたんですけど、彼らの媒体でさえ男性読者の比率が8割台だとお伺いして軽い絶望を抱かざるを得ません。

 それでも、「私は男性にだけ読まれるライターなのではなく、まだ女性読者を獲得できる『のびしろのある書き手』なのだ」と心を取り直していたところ、2年ほど前に待望の女性媒体「Dress」さんからの取材と寄稿という開拓者精神溢れる取り組みが舞い込んできたんですよ。あのときは心が躍りましたね。ついに私のライター人生にも、潤いと実りの多い無限のフロンティアに踏み出す日がやってきたのだ、と。

 んで、寄せた記事がこれです。

伝えるとは、自分の生きた証を残すこと【山本一郎】 https://p-dress.jp/articles/6466

交際経験のない男女が3児の親に。10年経っても仲良しなのは「愛してるよ」と言葉にするから https://p-dress.jp/articles/7848

 我ながら、女性に大変読まれる素敵な媒体に、私の魅力をぎゅっと詰め込んで最高品質の記事に仕上がったとそのときは思いました。完璧な仕事だったと。もうね、これは勝ったと。ビクトリーであると。これからガンガンに女性媒体から執筆依頼が来て、男性から愛され女性から慕われる、その他は良く分からないけどまあきっと未来が拓けるのだろうと思ったんです。7回2失点で悠然とマウンドを降りる気分です。

 そしたら、これらの記事の外形的な読者分析はこちらになります。

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 おい!!! 女性向け媒体だぞ!
 なんで男ばっか読みに来るんだよ!! 

 そもそも女性が減ってるじゃねえか! 

 というかその他が増えてるじゃねえかよ!!
 どこからやってきたんだその他!! どちら様ですか!!!

 私は泣きました。これで実りある大地に新たな足跡を残すべくフロンティアスピリッツを奮い起こして勇躍飛び出してみたら、そこは今までと変わらぬ無限の荒野が広がっていました。まるで私の世界には男性しかいないみたい。なんてことだ。現実は厳しい。

 そして―― もう二度と、女性媒体からこの私に、寄稿依頼のお声がかかることはなくなりました。
 本当に、これ以来、女性媒体には一文字も原稿を寄せていないのです。

 当たり前ですよね。女性に読んでもらえる記事を流して、そこに興味を持ってもらえそうな情報をお送りし、メディアと読者の間で信頼関係を築き、ビジネスをしているのが女性向けネット媒体なのですから。7回2失点で良かった、仕事をしたと思いきや、実は味方打線が0点で抑えられて敗戦投手になっていたような気分です。そして「10勝しても10敗する投手はいらない」と監督に見切られ、なんJで煽られる日々が続くのです。

 女性が集まり、コスメやグルメ、旅行の情報を楽しんでいるところに、鉢巻きにふんどしを締めた男読者の群れを連れた私が闖入し、お前らワイの言うことを聴けと記事を書いて差し上げても喜ぶのは男ばかりなのです。これはね、もう仕方ない。どうしようもないんだ。もっともっと文章に磨きをかけて、振り返らず泣かないで歩き続けるのであります。

 言われてみれば、私がUQの宣伝がいいなと思ったのも、深田恭子以下美しい三人の女性がスタイリッシュに宣伝するクリエイティブではなく、サウナに入っているおっさんたちが熱風を送られ掛け声をかけ仕上がっているという作品です。もうね、おっさんがホッカホカなんですよ。私はそういう価値に対して常に素直な少年の心を持ち続けていきたい。

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 最高だと思うんですけどね。コロナをものともしない三密な感じが。やっぱり、女性にはウケないんですかね。もういいです。

 そんなわけで本題ですが、今回登録したのは次の2記事です。どうやったら、もっと多くの人に読んでもらえるライターになれるんだろうか、と思って。

1,400万東京都民に特大罰ゲーム『都知事選』のお時間がやってまいりました また50億円かけてハズレしか出ねえガチャやるのかよ #山本一郎 #小池百合子 #都知事選 #文春オンライン https://bunshun.jp/articles/-/38370
【【緊急寄稿・山本一郎】安倍晋三政権を愛した財界のボス、コロナ対策から日本経済を守り抜く】 | BEST T!MESコラム https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/11543/

 最近はいい年寄りになってきたので酒量も減ってきているところではありますが、少しでも書くためのヒントが欲しくて参加したいと思います。もしもご興味のおありの方も、ぜひ本件イベントをご覧いただければと存じます。

【ヨッピーがその場であなたの記事を添削】オンラインイベント「ライター叩き上げ飲み会」参加者募集中!
https://event.spot-app.jp/special/recrim_tatakiage/
youtube会場はこちら
https://www.youtube.com/channel/UC15Ny57nOxi2Mj-0qZUU6nA/featured

 もちろん私はノーギャラの一般参加者であるだけでなく、ヨッピーさんの酒代580円分をクレカで負担して本件イベントに参加しています。ビールの苦みは人生の苦みだ、と男性にしかウケない問題について、語りたいと思います。

山本一郎(やまもといちろう)YouTube
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