まさかこんな形でコロナウイルス禍が直撃するとは思いもよりませんでしたが、主催する@IT(ITmedia)さんのご英断で無観客試合となりました。ウェブ放送はあるそうで、収録のためにホストである鈴木正朝先生、高木浩光先生、板倉陽一郎先生と私・山本一郎は普通に電車でウイルスに晒される危険を甘受しつつ現地に向かっていました。

@IT セキュリティセミナー 2020 新春 @ITと考える「強いセキュリティ」の作り方 https://itmedia.smartseminar.jp/public/application/add/2862

 時節柄しょうがないところではありますので、それもこれも運命ということで受け入れてまいりたいと存じます。

 お題は3つ、どれも個人情報や情報法の観点からは外せないネタになっていますが、これからどうなっていくのでしょう。

パート1 公正取引委員会 優越的地位の濫用 考え方 どうなった?
パート2 個人情報保護法 制度改正大綱 パブコメへのツッコミ
パート3 パンデミック対策と個人データ

 とりわけ3点目は中国共産党単独政権という専制国家が激しい情報統制のもとで行うパンデミック対策が、仮に効果的に感染症を防ぐとして、これらと類似のデータ利活用を民主主義国である日本で実施可能なのか、という緊急のテーマについても取り上げてみようと思います。

 最近では数理モデルを利用した感染症流行のモデリング研究も出てきている一方、東日本大震災では震災ビッグデータなる適法性のあやしい番組までNHKで放送されるにいたり、何をどこまでやっていいのかという線引きが曖昧なまま「緊急時だからこのぐらいは許されるだろう」的な議論も横行してしまっているのが現状です。

 このところ界隈の動きが激しいこともあり、積もる話もさまざまといった感じではございますが、後日記事にもなりますし、オンラインでも視聴できる(らしい)ので、是非ご関心の向きはライブ配信セミナーのほうへぜひどうぞ。

 ところで、本件と前後してここ数日ほど、コロナウイルスでパンデミックしたので思考盗聴するのはやめろというご婦人らからの内容証明が到着し、少し早い春の訪れを体感しております。皆様におかれましても、ご体調にどうかご留意の上でお風邪など召しませぬようお願い申し上げます。

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