Facebookで萩原雅之さんがこんなグラフを掲載しています。私が読み解くに「百度で公開されている、中国政府公式の武漢発新型コロナウイルスの患者数・死者数がほぼ完全に一定の二次関数にそって増えているなあ」という印象を拭えません。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10221598978465149&set=a.1827887538305&type=3&theater

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 確かに発生が問題になった当初は、感染者数が概ね1,700人ぐらいずつ伸びていて、そのときは「きっと検査可能な能力がMAX1,700人ぐらいのため、フル回転で感染確認をしているからこうなっているのだろう」と思っていました。ですが、経過から2週間を過ぎてこの数字というのは何らか数字を管理しているのではないかという雰囲気にはなりますね。

 もっとも、本件は社会不安を引き起こす感染症に関する数字であって、厳密な数字の正確さよりも、政府がきちんと情報を管理して国民に知らせ、対外的に発表することで余計な不安を引き起こしたり混乱が起きないようにしているのだ、と考えることもできます。私は民主主義者なので「そういう数字の解釈は国民の側が主体的にやるから、国や官公庁は統計をいじらず実数を粛々と公開して欲しい」と思う側ですが。

 さて、我が日本の状況においては、例の停泊中クルーズ船で集中的にコロナウイルス感染者が発見されて日本の感染者数が一時的に激増、その後、いやそれ日本にまだ入国していないからという理由で撤回されるというすったもんだもありました。橋本岳さんのBLOGOSリンクを置いておきます。

クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」について #BLOGOS https://blogos.com/outline/434981/

 これを見る限り、国としての問題対処とは別に、やはり感染者を含めた乗船者個人個人の精神的なストレスや、感染だけではない健康へのケアが大事だという話になります。クルーズ船の乗客は一般的に70代以降のリタイア組がメインになっていて、慢性疾患を投薬でコントロールしながら日々を暮らしておられる方々も少なくないのでしょう。

 現状では、そういうクルーズ船の入港を各国でたらい回しにして、門前払いをしている印象が強いのですが、もちろん検疫の問題はありつつも、日本がうまく挙手して制御可能な上陸港と医療サービスを提供しますというアピールができんものかな、とは思います。それで国内患者数が一時的に激増することはあるかもしれませんが、それ以上に今回のコロナウイルスそのものについては岩田健太郎先生の説明する通りおそらくはインフルエンザウイルス同様にかなり制御できるものだという知見も確立しつつあります。まさに、楽園はこちら側、楽園は自ら作り出すものです。

「「新型肺炎」日本の対策は大間違い」、は大間違い
 https://georgebest1969.typepad.jp/blog/2020/02/新型肺炎日本の対策は大間違いは大間違い.html

 もちろん、現状ですでにパンパンな我が国の医療現場について、もう少しどうにかしろという議論は尽きないわけですけれども。
 ただ、疫学上の議論はかなり分かってきたいま、日本が「いや、コロナウイルスについてはもちろん大事なことなんですけど、ちょっと騒ぎ過ぎではないですか」と言えるといいなと思っています。


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