どうやら私の想いは川上量生さんに届いたようです。いやー、良かった良かった。本当に、ドワンゴ社や川上量生さんには深く感謝はしているんですよね。無事に役割は果たせたようなので安心しました。本件記事公開後10分程度で、ひとつ前のエントリーは非表示とさせていただきます。

 で、川上量生さんに幾つかお伝えしておきたいことがありまして、そのうちのひとつは「Tokyo Tokyo Festival(以下、TTF)」についてです。

https://tokyotokyofestival.jp/#events

 川上量生さんもご自身のブログで釈明をされているとおり、2018年7月に川上量生さんは利益相反があるということで本件プロジェクトの統括プロデューサーをご自身の意志で辞任をされました。非常に残念なことです。

TTF 統括プロデューサーの辞任について
https://ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar1631440

 川上量生さんの利益相反の疑いについては、これは座組みの上では当然出てくるべきもので、私も18年4月に記事にしていますが、ボク言いましたよね。結果として3か月ももたずに都議・川松真一朗さんの都議会でのツッコミ質問を機に辞任に追い込まれたのも実に残念なことです。

東京都知事・小池百合子氏とカドカワ・川上量生氏とが織りなす「落日の癒着」(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20180430-00084668/

 もちろん、川上量生さんがご自身で書いているように、ニコニコ超会議を成功させた実績で統括プロデューサーに抜擢をされたのは事実で、まともにやれば、相応に成功したんじゃないか、川上量生さんも力を発揮できたんじゃないかと私も思います。ただ、業者を選任できる立場にある統括プロデューサーである川上量生さんが、代理店経由の迂回で自社に受注が落ちるような姑息な提案に乗らなければ、このようなことにはならなかったであろうことを考えれば、とても残念です。

 しかしながら、川上量生さんはここでも風呂敷を広げたまま、政治的に追い詰められて自分から放り投げて辞任してしまったため、すでに声をかけてしまっていた企画を降ろすわけにもいかず、そのままイベントを強行する形になってしまったものも少なくないように見受けられます。上記TTFサイトをご覧になられて、夏に開催される東京オリンピックの機運醸成に資するような盛り上がった企画はどれほどあるでしょうか。今日も余計な仕事を大量に抱え込まされた都職員が残業しながら業務をこなしておるわけで、何とも残念なことです。

 もうどうにもならないけどやめられない企画もあったため、川上量生さんの立てたであろう何件かは、当方でも薄価でお手伝いさせていただいております。興味本位で手を出し、面白半分にのめり込むのは企業家として大事な資質であるとは思いますが、最低限のお尻もご自身でお拭きあそばさないように見えることは、諸々残念に感じます。

 海賊版・ブロッキング騒動のみならず、ニコニコドキュメンタリー、テクテクテクテク、ジブリでの雑巾がけ、人工知能研究所、銀座祭りに今後トラブルになるかもしれないN高まわりなど、風呂敷を広げては途中で飽きて放り投げて残念な跡地になるのは、やはりコンテンツ業界の寵児と持て囃された川上量生さんに対する高かった期待とは裏腹に中途半端で終わる結果しか生んでおりません。そんなつもりもないとは思いますけれども、どうしてこんなに残念なのでしょう。

 「いろんなことは手がけてきたけど、俺はもう失脚したから知らないよ」という話ならば残念なことですし、株式会社リドや『バーチャルさんは見ている』など手がけたものがまるで駄目でなかなか厳しいのは、今回の一連の話でも「まーた川上量生さんの後始末か」と私ですら残念に感じた部分が多々あります。

 残念に感じた部分が川上量生さんにきちんと通じたようでよかったです。もし次があるならば、ちゃんと着地までフォローしてもらえるような仕事の仕方をしていただければありがたいです。もし、次があるならば。


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