昨年12月8日から、中国湖北省の都市・武漢で発生した新型コロナウイルス感染症について、パンデミック(感染爆発)に近い問題が発生しました。さらに中国の国民的休日である旧正月が昨日から始まり中国国内での移動が激しくなるところで感染の中心になっている武漢市だけでなく、黄岡市などの周辺都市に対する封鎖令が中国中央政府により発令されました。


 しかしながら、フランスでも2例、我が国でも3例の感染例が見つかるなど、本件コロナウイルスの拡大が止まらないようにも見える状況に陥っており、ヤフーニュース個人においても感染症に詳しい専門家などからの情報発信が増えてきております。


新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?(遠藤誉) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20200124-00160069/

最新論文から明らかになってきた新型コロナウイルス感染症の特徴(忽那賢志) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200125-00160270/


 一方、中国事情も含めた安全保障のコミュニティからは、本件コロナウイルスは中国人民解放軍の生物戦研究所から、開発された生物兵器が漏れたことが原因によるものではないかという見解が出てきていて、緊迫度が一層強くなってきています。


US warned virus could 'escape' from lab near coronavirus epicentre https://metro.co.uk/2020/01/24/us-warned-virus-escape-lab-near-coronavirus-epicentre-12114591/

 

[Quote] Despite the early fears over mass-contamination, experts have said there are currently no suspicions the facility had anything to do with the current outbreak, first detected in China in December.

--end of line--


 現況では中国の施設が本件新型肺炎・コロナウイルスに直接関係している情報はない、としていますが、問題となるのは「nature」のこれです。


Inside the Chinese lab poised to study world's most dangerous pathogens

https://www.nature.com/news/inside-the-chinese-lab-poised-to-study-world-s-most-dangerous-pathogens-1.21487


[Quote] But worries surround the Chinese lab, too. The SARS virus has escaped from high-level containment facilities in Beijing multiple times, notes Richard Ebright, a molecular biologist at Rutgers University in Piscataway, New Jersey. Tim Trevan, founder of CHROME Biosafety and Biosecurity Consulting in Damascus, Maryland, says that an open culture is important to keeping BSL-4 labs safe, and he questions how easy this will be in China, where society emphasizes hierarchy.


--end of line--


 控えめに書いていますが、要するに中国のレベル4感染症対策施設・生物戦研究施設は、過去にSARSなどの流行を引き起こすウィルスを何度か漏らしちゃってるわけですね。


 で、中国湖北省武漢と言われると、この手のインテリジェンスをやっている人であればそう言えばハイレベル生物戦施設がオープンしてたよなというところあたりはピンとくるわけです。


世界で最も危険な病原体を研究するウイルス実験室、中国で誕生へ―英メディア https://www.recordchina.co.jp/b165524-s0-c30-d135.html


 これは大紀元の記事なので真実性に関して割り引くとしても、武漢に「中国科学院武漢国家生物安全実験室」が完成したことは、当の中国政府も外交マターとして認めている事実ではあります。


中国初のBSL4実験室完成(中華人民共和国駐日大使館)

http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zgyw/t1234549.htm


china_2.png


 で、まもなく報道があるかもしれませんが、今回のコロナウイルスは生鮮市場で出回っていた何らかの爬虫類・両生類由来のものとされつつも、遺伝子データからすればキクガシラコウモリ(Rhinolophus ferrumequinum)を宿主とした由来のものであって、それが突然、相応に大都市である武漢の生鮮市場に忽然と登場し、これが市場を訪れた人をイブとして突然パンデミックするのは大変に不可解であるとも言えます。


 そもそも、そのキクガシラコウモリ由来のコロナウイルスを1,100万武漢市の真ん中まで運んできたのは誰で、この人たちは発症しなかったんでしょうか。


 そして、本件がいかなる経路であったにせよ、中国政府はおそらく本件で本当の発表はしません。パンデミックの状況について、外形的にはインフルエンザの感染拡大をベンチマークに、慎重に感染者数と死亡者数を操作した数字をWHOや他国の研究機関に発表し、この感染拡大は一般的なウィルス感染の危険度をそう上回らないものだ、という宣伝をすることでしょう。


 しかしながら、このウイルス性の感染症は、肺炎を引き起こすまでに無症状者を多数出すことで強い感染力を持つとされる調査結果が事実であるとするならば、その死亡率などの危険度にかかわらず相当に広がってしまっているかもしれません。


 いずれにせよ、現段階ではまだ「疑い」ではありますが、武漢に中国政府・人民解放軍の関与する生物戦レベル4施設があることだけは情報として持っておいて良いと思います。


virus_corona.png