川上量生さんと裁判をやっているんですが、大きなイベントもなく実に静かに進行しているんですよね。


 川上量生さんは私の書いたツイートがデマだと言っていたのに、クラウドフレア社は情報公開請求に応じ、NTTグループもブロッキングを一時は実施を表明しましたから、結果的に私の書いたことは全面的に正しかったわけです。でも、真実誤認性でも主張するために、クラウドフレア社に川上量生さんが行ったとしていた法的措置の内容も無ければ、NTTグループに「訴えてもいいですか」とまで言ったはずの川上量生さんの陳述書も出てきません。


 つつけば川上量生さんが何をしたかったのかもう少し分かるのかなと思っていたら、どうもまったく何も思っていなかったし、具体的には何もしてなかったようだということが分かったような感じで、非常に残念です。

 このままでは普通に裁判終わっちゃいますよ川上量生さん。まだ間に合います。ちゃんと川上量生さんが働きかけた先についての証拠が出てくればいいんですが。


 最近は、川上量生さんはメディアに呼ばれて出ることもなくなり、川上量生さんの珍説を目にする機会も減ってしまっていて、世間に川上量生さん発の笑いが途絶えてしまって残念ですが。みんな、笑える川上量生さんを待っていると思うんですけど、朝日新聞の取材に見事に釣り上げられていました。朝日新聞、グッジョブ。


川上量生さん、いまでもサイトブロッキングは必要ですか:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM9N468TM9NUCVL00H.html


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 まるで有料記事が落語のようになっていて、はなから馬鹿にされている感じで可哀想です、川上量生さん。

 そして今度は、川上量生さんがどこぞで書いた『総会屋2.0』なる表現について流用した変なサイトで言及した人は誰だろと思って私が情報開示請求を出しプロバイダであるIIJさんとやり取りしていた高裁判決を180度間違って解説した素人サイトがありました。当たり前のことですが、その変なサイトを作っていた人と私との裁判ではありません、発信者の情報開示請求でプロバイダのIIJさんとお話していた内容ですから。IIJさんとは私自身も間接的に取引があるので、プロバイダ責任制限法の枠内でのお話に過ぎません。


 素人サイトがあべこべなことを書いていたので、馬鹿なんだろうなあと思って壇俊光先生と笑っていたんですよ。


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 その高裁判決とは、川上量生さんが私について書いた『総会屋2.0』を変なサイトで記述した件は単なる意見論評であって、事実の摘示とは言えないので、書き込み者の発信者情報はIIJさんが開示せんでもええやろというだけの内容です。高裁は「私への総会屋発言を事実摘示とは言えないということで、発信者情報の開示を認めなかった」という判決ですので、そんなら中傷だなんだと訴えるのも野暮だし、まあいいかと思っていたわけですね。


 そしたら、これをどこかで見た川上量生さんが、判決文も掲載されてないこの素人サイトを見て、Facebookで「これは便利」とか書いて回覧していました。いや、これ川上量生さんが書いた「総会屋2.0」って発言は意見論評であって事実摘示とは言えないっていう、そういう趣旨の判決ですよね。川上量生さんがそう書いているということは、これは川上さんが事実摘示をしたということなんでしょうか。


 繰り返しますが、川上量生さんの「総会屋2.0」という発言は事実摘示とは言えないという高裁判決ですよ。


 この程度のことを書くから川上量生さんは笑われるんだろうと思うんですが、さらに面白いのは、フレンドのみ回覧となっているFacebookですら、川上量生さんの発言や意見に対して「いいね」をする人は悲しいぐらい少数であり、だいたい川上量生さんがかつて事業で一緒だった人ぐらいしか訪れてないってことですかね。


 一時期は、日本のネットコンテンツの旗手として最前線にいるとされた川上量生さんが、ネットの未来は中国的であるべきと海賊版サイトのブロッキング賛成を喚き散らしていたころが川上量生さんの全盛期でしょうか。知らんけど。その後、わざわざ情報法制研究所に削除と謝罪をカドカワ代表取締役名(当時)で封書で送りつけた川上量生さんが、結局はカドカワの業績悪化の責任の詰め腹を切らされて代表を降ろされ、雲の子を散らすように担いでいた人がいなくなったようで、実に寂しい末路を感じさせます。


 川上量生さんが威光を失った理由は私のせいじゃなくて川上量生さんの油断と人望のなさじゃないかとは思いますけれども、いい歳してそこそこの立場にあった人が、判決文も読めずにガセネタに引っかかって正反対の事実認識を持つ姿を見ると、そもそもその程度の人だったんじゃないかと思わずにはいられません。


 実際、川上量生さんがカドカワ取締役およびドワンゴ顧問に降格になってまで会社にしがみついているから、というのはありますが、その後まともなネット系企業の社外取締役などに就任したという話も聞きません。


 川上量生さんとはあれこれ裁判をやっているものの、川上量生さんが親しいとされたNTTグループから何か素敵な証言でもブロッキング絡みで出してくるんじゃないかと正座して待っていたのですが、本当に誰からもなんの助勢もない模様です。


 このままだと何事もなく裁判終わっちゃいますよ。

 川上量生さん、しっかりしてください。


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