先日この記事を書いたところ、山本太郎支持者から「あれはれいわ新『選』組だ。訂正しろ」とかいう素敵なメールを頂戴する一方、熱心な批判者から「山本一郎は責任もってれいわ新選組をどうにかしろ」というご連絡を戴きます。皆さん好き放題おっしゃるのは何なのかと思うのですが、まあ楽しければそれはそれで良いのではないでしょうか。

最近の誤爆 - やまもといちろう 公式ブログ https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13228629.html


 ところで、JX通信社さんや、他のメディアの選挙前調査なども出そろい始めて、ちょうど「れいわ新選組」が二回目の調査日程に間に合ったので結果をしげしげと見ていたんですけれども、山本太郎さんが東京選挙区から出ても比例で頑張っても1議席の確保までで、2議席目は微妙という状況になっているようです。ここからどう頑張るのかというところが見どころなのでしょうが、票を削った先は野党共闘や党首討論などで埋没し失望されている感じの国民民主党や立憲民主党から票を削っているだけで、浮動票でも自民党に流れそうな票はとれていないので「新しい社会党が政権批判票の受け皿の一つとしてさらに微分されただけ」という状況になっています。

参院選 東京選挙区の公示前情勢分析=JX通信社 東京都内情勢調査(米重克洋) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20190626-00131464/

 また、山本太郎さんは面白カンパニーに情勢調査をぶん投げているようですが、局地戦で少しでも議席を取りに行こうという話なのか、野党再編のピースに資する大きな博打を打てるようにしようという話なのかはまだ良く分かりません。

 例えば、東京大学の安冨歩さんを候補者に起用、また脳性まひの重度障害者女性を候補者に出してくるという奇手に出てきました。明らかにメディア受けを狙っての話だと思うのですが、これらは元からの左派・現状批判票にはプラスに働いて国民民主党や共産党の支持者からの票は掻っ攫っていますが全体的な無党派層の切り崩しに至ってはいないように思います。期日になればドーンと増えてきて面白いことになる可能性もありそうですが、いまのところたいした話になっていなさそうです。

 どうしても党派性を強くする方向にしか打ち手が響いていないのが残念でして、ここでれいわ新選組から津田大介が出馬するとかいうサプライズでも起きてくれないかなあと思うわけであります。

 是非ご検討ください。

senkyo_keijiban_people.png