すでに二階建でネタになってますが、自動運転技術(ただし自称)のZMP社が上場延期になってました。
 大変ですね。

自動運転ベンチャーのZMPが上場への障害物を避けきれず緊急停止、ゴール直前に退場 - 市況かぶ全力2階建
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65879785.html

 ただ、ZMP社についてはこのままアカンことになってしまうのではないかとそっち方面でいろいろ話しておりました。要するに主要株主の一つであるインテルキャピタルとの株主間契約のようなものの中に「2016年中(つまり今月)までに上場しなければ株式を引き上げる」という要項が入っており、企業を存続させるためにも是が非でも上場を強行しなければならなかった事情があったのでしょう。

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 それまでは主幹事が野村證券だったわけです。が、以前どこかの誰かがAppBankやGumiで盛大に燃やしたため、責任者がお客様センターに飛ばされるなどして、どすえどすえ言ってるお客の相手をしなければならなくなったことに懲りて、ZMPの件での強行上場は降りてしまいました。そこでババを掴みに行ったのがSMBCということになります。

 今回は申請後に発覚した情報漏洩のかどで見送りになったわけですけれども、上記インテルキャピタルのネタと併せて某大口取引先が来年1月にZMP社との取引を終了するという話がありまして、これがまた目論見書の重要なリスク情報として記載されていないわけであります。そうなると、どこぞのGumiのように上場即下方修正とかいうふざけた事態になるわけで、はめ込まれた個人投資家その他がリスクにさらされるばかりか、またしても市場の信認が失われる結果になったかもしれません。

 そういう地雷のような案件をやってしまう証券会社や監査法人ももう少しやりようがあったんじゃないのと思う一方、 中身が無い上場予定企業の選別はもう少し細やかにやるべきです。事情を知らない投資家が損をさせられるだけですからね。

 ここで上場できないとZMP社はなかなか厳しいかとは思いますが、前を向いて頑張っていってほしいと思います。