「書いてよい」とのことなので短文の雑感を書くわけですが、なぜかCESAという団体全体からすると私はパブリックエネミーみたいな状態なのに、個別企業の方が善意や親切もあって「あそこの会社はこんなことを主張していましたよ」とか「ガイドラインはこうなりますが、あの会社のPは守るつもりはないと言ってました」みたいな情報は多数寄せられるわけであります。

  たぶん、ガイドラインを作ったところで、守る意志はないのでしょう。
 同じことは、枠組みとしては先行していたはずのJOGAがガンホーもmixiもさっぱりなのと、先日JOGAとMCFの業界セミナーにメディア関係者であるにもかかわらず参加を断られるという騒ぎのなかで関係者から語られた事情を察するに、

”問題があることは承知しているが、抜本的に解決すると利益水準が大幅に低下してしまう”

そして、

”そもそもソーシャルゲームはやりたくなかったが、参入した理由は高収益事業だったから”

というクソみたいな理由があるのだそうです。まあ、そんなことだろうとは思いますが。

JOGAとMCFのソシャゲ業界セミナーに参加を断られるの巻
https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/5477299.html 

 まあ、このような体たらくなので、監督官庁や面白大臣がせっかく稼いでくれた時間をみすみす業界全体で浪費した挙句に、最低限守れば業界を健全化したと胸を張って言えたはずの本件が続発する仮処分でクライシスが本格化していくのを呆然と眺める方向へ業界団体として舵を取ったのは如何したものかと思います。

osouhiski_iei


 単純に、この問題を見るにゲーム業界のユーゴスラビア化が進んで、WW2を経てチトー亡き後に各民族の都合が全面的に出た結果、統一した折り合いがつけられず国家としての解体が進んでしまう現象を起こしているわけであります。JOGAは北イタリア、MCFはオーストリア=ハンガリーといった感じで解釈するわけですが、WW2をモチーフにした大傑作ウォーシミュレーションとして、個人的には『ハーツオブアイアン』シリーズを強く推奨いたします。リプレイを書いておりますので、ぜひご笑覧ください。

【山本一郎】リトアニアから愛を込めて。「アーセナル オブ デモクラシー」で,悲哀の小国を何とかしてみようと思ったら,こうなった
【山本一郎】「ハーツ オブ アイアンIII」ブルガリア繁盛記(前編)
http://www.4gamer.net/games/062/G006240/20130311026/ 

 やっぱり私としては、フィンランドやエストニアといったヨーロッパで蹂躙されるイベントしか組まれない小国でプレイするのが大好きなんですよ。負けることがゲームデザイン上強制されているにもかかわらず、プレイヤーの機知と根性で戦いを潜り抜け、和解に持ち込み、少ない国力を核開発とミサイルに注ぎ込んで首都のあるエリアに発射サイロ建設したり、潜水艦に搭載して大西洋でじっとしてたりするというプレイが大好きなのであります。

 なんというか、小国なんだけど切り札があって、喧嘩を吹っかけられたらいつでもお前の首都を核汚染の聖地にしてやるぞという瀬戸際感がとても良いと思います。ふだんは穏やかな民主国家なのに、突然「戦いだ!」とか「大変結構!」などと鋭い文言が平気で飛び出す的な。

 途中から何のことか分からなくなってきましたが、電話がかかってきたのでこの辺で。