いつものゲンダイクオリティだなあと思うわけなんですが…。



日本人2人を放置…怠慢の外務省内では「いい迷惑」の放言も

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156577



 アルジェリアの事件では、プラントで働く日本人が犠牲になったということで、外務省としてもその他関係省庁としても情報流通の徹底は頑張っていこうという話になると思います。一方で、そもそもテロ行為の温床で危険な地域の代名詞であるイスラム国に入国した2人の日本人の拘束情報を外務省が知った後、それをどうやって、誰が確認するのでありましょう。別に外務省は拘束情報を無視したわけじゃないと思うんですよね。



 それなら「カネを払ってやるからゲンダイが人を出してイスラム国に日本人拘束情報を確認して来い」という話ではないかと感じます。「情報をとりにいくのもリスク」ということも理解せずに、机の上で記事を書いているだけではいけないんじゃないでしょうか。


 ところで、このまえ厚労省で「いっしょに検証! 公的年金」なるPR漫画をリリースして騒ぎになっていたので見物にいってきました。



http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/



 随分批判されていたので期待して読んでみたんですけど、なんかこう、亭主に黙ってFX投資に手を染め損失を出してしまった奥さんが「でも家庭って貧しくても大事だし」って言い訳しているみたいでむしろハートウォーミングで微笑ましい内容でありました。「公的年金は破綻しない」という前提で、この素晴らしい世界二位(瞬間風速)の経済大国になった日本経済の立役者である団塊の世代以上の貢献に配慮しつつ、徐々に給付が減っていってもみんなで貧乏を分かち合おうという衰退待ったなしの我ら日本の現状をきちんと美辞麗句を駆使して余すところなく語っています。良い仕事をしているのではないでしょうか。



 問題は、公的年金は破綻しないという前提が崩壊したら大変なことになるという、いわば「原発が爆発したら」を糊塗するような安全神話を真顔で語る霞ヶ関のプロっぷりでありますね。まったく笑えないんですが、こんな刹那的な消費の対象にしていい話題じゃないと思いました。