ということで、公示日を過ぎました。与党勝利おめでとうございます。最低でも310議席を自公で確保、下手すると340議席を超えるという予測になっている状況のようですが、大丈夫でしょうか、我がジャパンは。



 あんまり勝ちすぎると改憲待ったなしですし、どうするんでしょうね。私は改憲でいいんじゃないのと思ってますけど。



 で、今回は東京各選挙区および全国の都市部、各県1区をメインに見ておりますが、自民と公明とその他という座組みで非常に興味を持っておりますのが外交・安全保障と、雇用の中でも貧困対策の部分であります。社会保障、どこにいっちゃったんでしょう。自民支持者は明確に親米路線、西洋の価値観に親和性が高く、公明を含むその他政党の支持者は中韓ともバランスの取れた安全保障体制を求める、支持政党なしは「興味なし」というくっきりと分かれた結果が出ておりまして、興味津々であります。



 今回の都市部を見ておりますと、いわゆる「罰ゲーム選挙区」がたくさん出てきておりまして楽しいわけです。いいですねえ、この民主主義の糞みたいな側面。例えば東京3区。民主松原仁さん、自民石原宏高さんの一騎打ちに共産のテンプレ候補が挑むという糞つまんない選挙戦が繰り広げられております。



 選挙区の公示日前の事前調査も、公示日当日の各種調査も、松原さん石原さん共に有権者からの支持は低くなっております。もうね、二人とも早く死ね、引っ込めって状態です。投票は義務だから行くけど、匂う糞と匂う糞のどっちがより匂わないかというのを選ぶ戦いです。あまりにもアンモニア臭が強いので、与党に追い風とか、奇襲選挙特有の争点のブレとか一切関係なく、ただただどっちも嫌だという有権者の罰ゲーム感だけが調べる者の心に響きます。いっそのこと帝政ローマの闘技場みたいに、負けたほうが殺されるとかいう仕組みにして見物したほうがいいんじゃないかと思うぐらいの状態です。そして登場するや否やいきなり殺される名無し共産党候補者。悲しすぎます。


 あと、東京17区。なんでしょう、この平沢勝栄がただ粛々とトップ当選をするだけの選挙戦を呆然と左翼が見つめるという水戸黄門も同様の選挙区。どう分析しても、平沢せんせに票が集まる理由というのが「有名だから」と「警察出身者だから」というこれといった内容のない17区ならではの情勢。何故警察だから票が集まるのかはこの辺を読んでください。



諸外国の人たちが信頼を寄せているのはどのうよな組織・制度なのか

http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20141123-00040874/



 そして、みんな大好き東京12区。固い地盤のはずの公明党の代表であるにも関わらず09年の選挙ではよせばいいのに重複立候補を華麗に捨ててしまって青木愛女史に負けてあえなく落選というお茶目な元代表、太田昭宏せんせを擁しております。太田せんせ、お人柄も見識も素晴らしい人なんですが、いまいちその良さが伝わらずもったいない人物の一人であります。で、あまり知られていないことですが、投票行動分析が進んでまいりますといわゆる政党支持率というポジティブにその政党を支持する人たちの動向を見るよりも不支持率、つまりその政党には絶対に投票しない、浮動票だけどこの政党だけは絶対に除外するという傾向が大事なのでありまして、残念なことに公明党はこの不支持率が他の政党に比べて極めて高くなっております。



 なので、こういう際どい選挙区では組織力で勝るはずの公明党が、この浮動票の不支持率が形成する負の組織票が発生して思わぬ苦戦をしてしまう傾向が出るわけでありますね。本部や婦人部がどうのこうのという話はありますが、いままでの出口調査からみますと組織率が下がっているわけでもなさそうなので、外部からは良く分かりません。頑張ってると思うんですけどね、太田さん。



 現在では若手屈指の野次馬都議である音喜多駿さんが雑な分析を書いておられますのでその辺をご覧いただければ。



田母神候補の参戦で、激変した東京12区(北区・足立区の一部)の選挙事情

http://www.huffingtonpost.jp/shun-otokita/election_b_6251914.html



 ただ、惜しむらくは12区の候補者はただでさえ議員への有権者の評価が高くないのに都知事選でもネトウヨ以外全属性マイナス評価という金字塔を打ち立てた田母神俊雄元帥が参戦という糞みたいなビリヤード状態になっていて12区にお住まいの方には深くご同情申し上げます。長年の東京1区住民としては泡沫に塗れた日々を思い出しながら心からざまあみろという言葉をお送りしたいと思っております。



 私はキリスト教徒です。