ちょっと立て込んでいることもあって、一連の「笑っていいとも」関連の映像はまだ全部は観れていないのですが、さすがに長寿人気番組で惜しまれつつの終了であっただけにさまざまな反応が出ていて興味深いわけです。



 個人的には、ある種の「昭和のテレビ番組的なるものの死」という雰囲気を感じるんですが、どうでしょうね。出てくる大御所たちの面白さも、その豪華さも、なんか葬式ライクな。寄せられる言葉も、どことなくお悔やみのようにも感じられて、ああ次の時代にテレビ文化も拓いていく必要があるのだなあと再認識するわけでございます。


 それだけ存在感も大きく、愛されたということなんでしょう。私自身は観てないので、そこまでの思い入れはありませんが。



 一方で、それだけ大きい代物が終わった後で、「次の時代のテレビ的なるもの」がなかなか見繕えそうにないんじゃないかというのは気になるところです。それは、ただ単純に新しい長寿番組を作るためにポストタモリを探すとか、番組のテイストやテーマを長く持つよう考え抜くといったレベルの話じゃない気がするんですよね。



 それは「みんな知ってるもの」であり、「笑っていいとも!」と言われればなんとなくみんなが同じようなことを思い出す的な共通体験であり、そういうものがひとつ、またひとつと終わっていって、その後何が生えてきていたんだろうという。



 個人的には、タモリの人生をみんなで眺めていたのかなあっていう。

 油の抜け方も、登壇する芸人や芸能人の扱い方の変化も。