ふざけるなよと思うわけですよね。



「この人は“丁寧な暮らし”をしているな」と感じさせる人の特徴とは?

http://netafull.net/ranking/045980.html



 これが丁寧な暮らしなんですか。これが。



[引用] 上位にランク・インした項目はすべて「心に余裕があるからこそできること」です。毎日時間に追われて過ごすのを充実していると捉えるか、日々の生活を丁寧に過ごすかことを重視するのか、どちらがいいのかは難しいところですね。



 元ネタのgooを見物にいったら余計血圧が上がりました。何が心に余裕だこのやろう。



「この人は“丁寧な暮らし”をしているな」と感じさせる人の特徴ランキング

http://www.peeep.us/e7bbc012


[引用]



とりあえずトップ5を。



1位 お菓子は基本手作りしている



2位 年賀状、暑中見舞い、お中元、お歳暮などといったイベントもしっかりこなす



3位 庭やベランダでハーブやプチトマトを栽培している



4位 雑巾がけや窓ふきなどこまめにしている



5位 ランチに栄養満点の手作り弁当を持参している




 菓子自分で作ってれば丁寧な暮らしなのかよ。ハーブやプチトマト栽培してればOKなのか。丁寧と第三者からリスペクトされ持ち上げられ愛され好まれ称賛礼賛に満ち溢れた人生が送れるって話なんですか。なんかイメージだけで丁寧って話になってませんかね。菓子を作ってても贈答品欠かさなくても人間ってものはそいつがハゲってだけで残念な人生送ってるレッテルを貼られる世界なんですよ。私はハゲていませんが。自炊したり掃除したりしてれば丁寧なんですか。それは暇人の可能性も高いわけですよね。



「6位 コーヒーを自宅で飲むときは豆を挽いて淹れる」とか「10位 朝は早く起き、自分磨きの時間を十分確保している」とか「15位 食事の時に、テーブルにランチョンマットを敷いている」とか「20位 子どもの服は基本的に手作りする」とか本気で本腰の理想論を振りかざして「丁寧」というポジティブキーワードの元であるべき自分だけどそうでない自分を見比べて「あー 丁寧に生きてないなー」などとカジュアルな反省を強いるシステムが私たちの社会生活を抑圧的なものにしているんだ。



 全体的に気合とか迫力が不足していると思うんですよね。「23位 マイ箸を持ち歩いている」とか「25位 寝る時キャンドルをつけたり、お香をたいている」とか「28位「ご縁」や「感謝」、「ほっこり」という言葉をよく使う」など、本気でいいと思ってるのかよ。お香はともかくキャンドル枕元に置いたりとか霊安室ですか。



 何というかね、全体的に保守的な気持ちが強い人たちが回答しているのか知りませんが、究極の丁寧っていうのはあますところなく時間を使って生産的な活動や自分を高める活動に従事することだとするならば、やはり「今日が命日だと思って生きること」だと思うわけですよ。今日やるべき仕事を明日になるだけ残さないでいく生き方。気魄であり根性であり度胸であり覚悟であります。そういう人生の向き合い方を己の中に確立してこそ「丁寧に生き方とは何か」を考えるべきなのに、ハーブ栽培しててどうすんだよ。世界一のハーブ生産者を目指すんなら認めるけど。ハーブ立国ですか。ハブノミクスですか。困るんですよね、そういうの。



 人によって、生まれも育ちも必殺技も違いますね。考え方や価値観の多様性があるからこそ、さまざまな人生があって、目標に向けて歩いていくんです。その歩き方を評して、「丁寧だ」「クソだ」に分かれると思うわけですよ。まあ他人に「お前の人生はクソだ」と言われるのは腹立ちますが。でも、その目標に向かって丁寧に歩んでる人が「丁寧な生き方」ということじゃないんですか。



 菓子作りなんか誰がやるかバーカ。