広瀬隆雄さんは面白いんだが時折とんでもないことを書くので一応。



日本のマスコミが「かっぽう着美女」など偉業に無縁な報道に終始する一方で、アメリカのバイオ業界は、すごいコトになっている

http://markethack.net/archives/51910386.html



 この話、日本のマスコミも割烹着も無関係であり、当ブログにおけるmixiと同じ扱いになっている点はよくご理解いただけるかと存じます。


 その上で、難病指定の患者のためにあたかもFDAが献身的に活動しているかのように書かれておるわけですが、まあ一部ではそうなんでしょうが、不充分なフェーズ2の問題というのは以前から懸案になっていたことで、別にバイオ業界や一部の製薬業界がいまどうのこうの言っている案件じゃありません。



 アグレッシブにバイオ、製薬業界をFDAが煽っているわけではなく、USの医療制度がかなり閉塞的な状況になり、アメリカ人の求めるフェアネスが国民全体の健康増進に対して不合理になっていることを本当は修正しなければならないが、オバマケアその他の保険制度改革が肝心なところで微妙な状態になりつつあるため国内の臨床施設に金が回らなくなり始めていることが背景にあるんじゃないでしょうか。難病患者のために新薬承認フェーズを短縮せよというのは建前であって、まあ半ば本気の関係者もおられるとは思いますが、臨床がUSの外に出て行くのを防ぎたいという観点のほうが大きいんじゃないかと以下略。



 FDAとしても進め方がいろいろとアレなオバマケアに対するパッチワークを施し、新薬投資を促すアプローチをとらなければならないポジションであるが、一方でさんざん過去から難病の臨床研究は問題になっていて、正直割烹着の話と混ぜるのは非常に問題があるというか、ベクトルの違いがあると思います。



 言わんとすることは分かるんですけど、さすがに雑すぎますし、誤解が広がると困ると思いますので、取り急ぎmixiは一刻も早く不思議な決算を修正し朝倉笠原戦争について映画化を行うよう求める次第であります。