ユーザーの好みをセグメント化してターゲティング広告というと凄そうに見えるけど、要は広告が掲載されているアプリの客を、同じジャンルのアプリへ広告を通じて誘導しているだけなんだよね。



 そりゃゲーム好きが遊んでるゲームにゲームの広告貼ったら広告効果あるでしょうし、フリマアプリにフリマの広告を掲載したら客は移動しますよ。



 という話をアドタイに書きました。



広告業者しか喜ばない不思議アドテク乱舞の巻

http://www.advertimes.com/20140120/article143766/



 もう少し詳しい話はメルマガにも出しています。



『人間迷路』

夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html

BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50



 正直、簡単な検証でそれなりのリバースエンジニアリングできそうな気もしますが、その辺は使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。


 ただ、仕組み自体はとても良く出来ています。どうしてこう、クライアントから吸い上げたユーザーデータを自分とこで再分類して広告出稿させるような仕組みにしてしまうんでしょうかね。CyberZもあそこまで頑張っているんだから、もう少し広告主側にとっても掲載メディア側にとっても意味のあるビジネスの仕組みを提示してくれないと、何のためのアドテクなんだかさっぱり分からんでしょ、という風に思うわけです。



 また、この仕組みを提案された掲載メディア側も、もう少しユーザー属性についてきちんと保持して、自社で分析できるような工夫をするか、良心的な業者を使うなどして、目先の小銭で大事なUUを競合に垂れ流すような誘いにほいほい乗らないのが大事なんじゃないかと考えます。



 結果として、体力のある会社の提供する強いアプリは他のアプリから客を奪ってより強くなる、アプリ単体で見ると広告宣伝し続けないと寿命はどんどん短くなるという悪循環になることを忘れないようにしたいものです。



 まあ、CyberZみたいな野心的で頑張ってる会社は好きなんですけどね。