人が集まるアプリでは必然的に起こることではあるのですけれども、やはり件数の伸びが尋常ではないとそろそろきちんと対策を打たないと駄目ですね、という話になりやすいのでクリップ。



LINEなどで子どもの性犯罪被害急増

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130912/k10014479441000.html



 思い返して欲しいのは、LINEよりも前に、SNSその他サービスで未成年者の性犯罪が増えたサービスは必ず当局対応を政治的に強く求められた結果、さまざまな協力を求めていかなければならない事態に陥り、それが基点としてサービスの良い意味での雑多さ、賑わいが衰えていくという栄枯盛衰です。


 今回は、外部掲示板での接触が多かったという自己申告も含めて配慮があり、当面はこれで対策が練られて件数が減少に転ずればお咎めなし、という流れでありましょう。しかし、7月8月の現状から見ますに、どうもそうはならなさそうだという心象も持っていて、ほかのサービスに対する介入同様、15歳未満は利用禁止等の措置を取るよう求める、ということも考えられます。



 「いたちごっこだ」という批判もあるのかもしれませんが、目の前のいたちをしっかり追うのが仕事の人もおられるでしょうし、対策を採っているだけでは駄目で、対策の結果がきちんとついてこないといけないという話でありましょう。



 過去に問題となった会社よりは、LINEは組織としてきちんと対応していただける事業者だという認識もまた持っておりますので、期待をもって推移を見守りたいと思います。



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[引用]



LINEなどで子どもの性犯罪被害急増

9月12日 11時42分



無料で通話やメールができるスマートフォン向けのアプリ「LINE」などを通じて性犯罪の被害に遭った子どもが、ことし6月までの半年間に110人を超え、被害が急増していることが分かりました。

警察庁は、出会いなどを目的とした掲示板が被害のきっかけになっているとして、アプリの運営会社に対策の強化を要請する方針です。



無料で通話やメールなどが楽しめるスマートフォン向けのアプリは、世界で2億人以上が登録している「LINE」など、新たなものが相次いで登場しています。

警察庁の調査によりますと、本来は特定の仲間との交流が目的のこうしたアプリを通じて性犯罪の被害に遭った子どもは、ことし6月までの半年間に合わせて117人に上りました。

去年1年間の3倍に当たり、被害が急増しています。

アプリでは利用者がIDを設定すれば、名前や電話番号を伝えなくても連絡を取り合うことができます。

手軽さから出会いなどを目的としたインターネット上の非公式の掲示板にIDを公開する人が後を絶たず、子どもが被害に遭うのはこれらの掲示板がきっかけだということです。

掲示板は同性の友人を作る目的でも使われていることから、規制の対象になる「出会い系サイト」に認定するのは難しいということで、警察庁はアプリの運営会社に、18歳未満の利用者がIDを使えないようにするなど対策の強化を要請することにしています。