ベンジャミンや上杉隆の出力が低下したいま、糊口を凌ぐようにこの手の微細でフロスのような陰謀論を摂取するのが旬だと思うのですが、さっき読んでいてなかなか秀逸だなと思ったのがこちら。



【放射能】東京オリンピック開催決定に絶望の声【福島】

http://togetter.com/li/560745



 同調圧力やら世界の権力構造やらが渦巻いているようでありますが、何かいろんなものに共鳴し、輻輳して、お互いがお互いの出力を上げて大きな面白クラスターを作り上げているようなのです。








 そりゃあもちろん、いまごろになって汚染水だ何だと話の違う騒ぎが起きているのは事実でありますし、東京電力は何しているんだという意見があるのは分かりますし、そろそろどうにかしないとはいけないと思います。



 今回、幸いにして安倍首相がブエノスアイレスまで行って演説して問題解決にコミットしたわけですし、今度こそ透明度の高い対策をしっかり打って2020年の東京五輪開催につなげていかなければならないだろうというのは間違いのないことだろうと。









汚染水めぐる首相発言に批判の声 福島の漁業者ら「あきれた」

http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013090801001923.html



 で、これのどこが"under control"なんだという話なわけですが、首相自らが外遊中に「事態は悪化の一途でござる」とか言ったらそれこそ終わるんで、今度こそまじめに出口戦略を考えてね、ということは今回の東京五輪の宿題だと個人的には考えております。



 それは、場合によっては福島の海側地域に対する公的な復興支援の早期打ち切りも意味するかもしれない。東京電力の処理もあるでしょうしね。いままで、大変だし助けようと綺麗事で埋め尽くしてきた復興事業や税金投入も、福島が復旧したところで国民に利益はもたらされないと正気に返ったような損得勘定を考えることだって、可能性としてはあるのでしょう。福島第一原発処理は永年的に手がけることになるでしょうが、段階的な脱原発も進まず、処理もできず、復興もなければ福島はお荷物のままではどうしようもありませんので、どこか何かを諦めなければならない。それが政治だってことで。



 いずれにせよ、現在発表されている汚染水の工程表が思惑通りにいったところで、放射性物質の流出自体はゼロにはならんわけです。福島に人が帰ってくることもなければ、事故前の社会に戻ることもないのでしょう。そういう解決しない問題を巡って、いつまで偽善は続けられるのか、リターンの乏しい事業に税金を突っ込み続けるのか、という議論はそろそろ出てくるんじゃないでしょうか。それこそ、陰謀論なのかもしれませんが。

 「必要とされた緊急対応は、一通りの成果を挙げた」とか丁寧に表面を取り繕って言ってさ。



 一方、ロシアでは冬のソチ五輪でスタジアム建設が遅れに遅れ、その責任者が解雇されただけでなく毒を盛られたというハピネス溢れるニュースが舞い込んできております。本当かどうかは知りませんが、まあそのぐらい五輪をつつがなく運営するのは大変なことだというわけで、汐留某社に足を向けて寝るのはやめましょう。



Akhmed Bilalov, fired Russian Olympic Committee official, claims he’s been poisoned

http://www.globalpost.com/dispatches/globalpost-blogs/world-at-play/akhmed-bilalov-fired-russian-olympic-committee-official-cl