今年もお盆に向けて中国から健やかな風がやってきました。



靖国参拝「受け入れず」=中国外務省

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201308/2013080600964



 一応内容を確認しましたが、確かに中国外務省は「中国は受け入れない」と、そう言っておるようです。



首相「閣僚の靖国参拝、心の問題で自由」と容認

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0600R_W3A800C1EB1000/

安倍総理、靖国神社参拝について明言避ける

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000010155.html

日中関係:8月15日までに何が起きるのか焦る必要のない日本~中国株式会社の研究(226)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38370


 予想としては安倍晋三首相は15日の靖国参拝は見送り、副首相の麻生太郎さんと閣僚の何人かが参拝して、中国からクレームが付いた後しばらく無視してナチス発言の清算を理由に麻生さんも含めて内閣改造やって無言の配慮をしたフリをするという流れなのかしらと思うわけですが。06年8月15日の小泉参拝に比する何かがやれるかどうかは大きな試金石でございますね。



 それにしても、やっぱり麻生さんのナチス発言はすんごい絶妙なタイミングで出たなあと思うわけです。良い意味でも、悪い意味でも。もちろん、本人としては追加報道どおり、ナチス礼賛のつもりなどこれっぽっちもなかったことでしょう。ただ、全文文字起こしでも分かるように、肯定とも否定ともとれなくもない物言いであった以上、言いがかりをつけようと思えばついてしまうのでありましょう。



 これも踏まえて今後さらに内閣支持率の低下に拍車がかかっていろんな政策に慎重になるかもしれないし、内閣改造の契機になるかもしれない、ガースーを幹事長にダークアンパンマンを入閣させるという安倍さんが望む座組みにできるかもしれない、実は麻生さんが「一回休み」になって次回総裁選の球として温存されることになるかもしれない、いろんな塞翁が馬が見られるんじゃないかと個人的には思っております。



 中国はおそらく国内事情もあり、また節目であるということを考えて、外交スケジュール通りに言いがかりをつけているというあたりは伝統芸能の域を超えるものはないと思ってますんで、尖閣諸島付近の領海侵犯や靖国神社発言が文字通りバロメーターということで良いんじゃないですかね。なんか巡視船に護られた冒険家のヨットが危険な尖閣諸島周辺海域にやってくるというシュールな絵図があったようですが。



 まあ、伊原局長が中国入りした直後にこれですから、日中関係はいろんな意味で平行線といった解釈でいいんじゃないでしょうか。