前号のメルマガ47号が歴史的なバックナンバー売れ行きを示しまして、告知をしないともったいないのかなという気もしてきましたので、発行終わりに目次のご紹介がてら内容紹介をしてみようと思います。



『人間迷路』48号 --北朝鮮方面安全保障特集みたいな感じになっている、韓国サイバー攻撃被弾話と北朝鮮関連報道をメインに書く回

夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html

BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50



 今回のインシデントは3本です。



■一票の格差問題で右往左往している与野党折衝の件



 3月2日にメルマガで号外を出しましたとおり、高裁では2箇所、違憲判決&選挙無効という事情判決抜きの重い結果となりました。もちろん上告されるわけですが、元最高裁判事や司法関係者の話を詳しく聞くに、大事にしたくない司法の側としても2年前に最高裁で違憲判決を出している区割りのまま選挙を行ってしまったことで「司法軽視の姿勢を是正されることが確約される必要がある」と考えて厳しい決定を最高裁が下す可能性はいまなお否定できないという話が出ます。



 むしろのんびりしているのはメディアや野党の側で、さてどうしたものだろうと思うわけですね。


 ポイントは二つあるようで、片方が「別に2倍未満というラインは違憲判決を下さないための目安って決まってるわけじゃない」こと、もう片方が「原告団は違憲判断が出たので即時解散と全国比例一区の要求を国会議員に対する損害賠償裁判とバーターで突きつける」ことであります。一ヶ月前までは荒唐無稽と与党関係者も官邸筋も笑い飛ばしていたものが、いまとなっては相応に然るべき対応をしないことには不測の事態もあり得るという認識もあるようでして、一部では「司法テロ」「司法クーデター」というようなおどろおどろしい言葉で言われていたものも、実は正当な国民の権利が侵害されてきたのだ、真の意味で民主主義を実現するためには実は通るべき道なのだということもまた、改めて分かる次第であります。



■北朝鮮が面倒くさい件で



 インシデントとしては北朝鮮を先週扱いましたので、連続でやるのもどうかと思いましたが、ご承知のとおり北朝鮮方面の緊張感が勝手に高まったこともありまして二週連続で取り上げてみました。いろんな説が飛び交っていて、正直何が本当なんだか分からんなあと言うのが本音です。ただ、真の意味で「暴発=北朝鮮終了」でもありますので、リアリズムの観点からすると戦争はないだろうと思いたいと言ったところでしょうか。



 ただ、ちょっといままでの北朝鮮ウォッチングとはまったく違う文脈の話が出てきており、これは北朝鮮がかつてなく不安定になっている可能性を示唆するものだ、というのが一致した見方であるようです。メルマガでも軽く触れましたが、どうも本格的に中国のコントロールが効かなくなっているというのは事実みたいで、某所では中国が北朝鮮に介入するシナリオさえも検討し始めたという話まで伝わってくる始末です。



■韓国のサイバー攻撃に関するまとめ



 これまた謎の多い韓国のサイバー攻撃関連ですが、どうやらスキルの程度はそれほど高くない愉快犯によるものではないのかという説が有力視されてきております。実はスキルがあまり高くない某隣国の工作ではないのかという話も平行でありますけれども、そんなことは知らぬ存ぜぬ。



 一般論として、具体的な作戦が伴わないサイバー攻撃はあまり合理的でなく、第二波も来ないことから、混乱そのものが目的のサイバーテロの可能性が高いよなあ、でも何の要求もなくエスカレーションも見られないということで、もうこれは手口からその先の情報が出てこない限り分からん、という結論になりつつあるのが現状であります。そういう話を面白おかしく書きました。はい。



■告知とか、Q&Aとか



 その他いろいろ告知をしております。最近は書き物の発表やイベントのお知らせが多いので、なんかその辺ご関心のある方はチェキラ☆



 以上、よろしくお願い申し上げます。