この週末、結構な筋が宏高さんのネタで盛り上がっておりまして、これで沙汰止みといっていた人たちもあれば、ここで手打ちをするには云々という人たちもあるようです。実際のところ、よく分かりませんけれども、朝日新聞が大変に盛り上がっておりまして、新政権とメディアのハネムーンが終わりを告げるのだという見方もあるようです。



選挙応援「勤務扱い」 石原宏高議員、説明に矛盾

http://www.asahi.com/politics/update/0316/TKY201303160333.html

石原宏高議員側に計1800万円 UE社、親族会社に

http://www.asahi.com/national/update/0315/TKY201303140482.html



 記事中には「アキノ大統領らフィリピン政界に顔が広い石原氏に人脈を紹介してもらう趣旨だった」とし、そして「石原議員が当選した昨年12月中に契約を終了したという。契約終了までに少なくとも1800万円が支払われた」とされていて、事実関係は周知の通りでして、これはもう受託収賄で議員辞職待ったなしの様相であります。


旧アルゼ(ユニバーサル・エンターテインメント)への質問状

http://facta.co.jp/blog/archives/20121115001148.html

パチスロ最大手ユニバーサルがロイター提訴

http://toyokeizai.net/articles/-/12003

ユニバーサル、2500万ドルがFBI捜査の焦点に

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92G00N20130317



 ユニバーサルがFBIの捜査を受ける途上で、それらを報じたロイターがユニバーサル(アルゼ)にSLAPP気味に訴えられるという事件もありましたが、その後もロイターはあまり気にせず続報を出しております。



 正直、ユニバーサルがどうであろうが私個人としてはあまり関心はないのですが、そもそもアロヨ政権に食い込んでいたユニバーサル岡田さんが、アロヨ失脚後にアキノ家と親しい石原家に接近を図ったのは間違いなく、また宏高さんはアキノ家に相応の期間ホームステイしていて関係が深いことを見込んで影響力を行使してくれるよう依頼したという筋書きであるならば、その意志も含めて石原家全体が嫌疑の対象となるのは致し方のないところなのでありましょう。



 こうなりますと、もうすでに一部取材も開始されている通り、石原伸晃さんも追及されることは間違いなかろうと思います。グアム銀行にある親族企業の口座も抑えられている等々の話でも出始めで、議員辞職で在宅起訴がせいぜいの宏高さんと違い、伸晃さんの場合は具体的に立場を使ってわざわざアメリカでやらかした事案が出たらアウトでしょうし、証言する人がいっぱいいて止まらないんじゃないかと思うのです。



 少なくとも安倍政権の閣僚である以上は、任命責任もあり安倍晋三さんの責任も追及されるでしょうし、個人的には石原伸晃さんは政治的には完全に終わることと思います。何とか政権としてはダメージを最低限にしたいと考えるはずですが、問題は石原慎太郎さんにも飛び火するのは間違いないというところで、猪瀬直樹さんはさすがに大丈夫だろうけど気になる話が幾つかあります。なんかよく分からない石原家の選挙コンサルタントとか言う人がなんぞ言ってるようですが、あんまりよく理解できません…。



 結構本気で石原家の落日を考えていく必要があるのかもしれないですねえ。オリンピックどころではなくなるのかもしれませんが、まあその分の熱意はいつか来る東京直撃の震災対策とか待機児童対策とか都営住宅の再編とか都財政の健全化などなど、イベントのような打ち上げ花火ではない都民により良い暮らしが提供できるような施策をお願いしたいものであります。