今日も橋下さんが何か言ってます。



維新・橋下氏:みんな・渡辺代表に「大人になって」

http://mainichi.jp/select/news/m20130128k0000e010138000c.html



 ある人曰く「目くそ鼻くそ」、またある人曰く「お前が言うな」という恒例の物件であり、別に取り上げるべきものでもないかなと思っていたのですが、どうも一連の騒動ではみんなの党内部での問題が結構あるのだそうで。


 というのも、みんなの党自体が、成り立ちから党組織、資金調達に至るまで、ほぼ完全な渡辺商店となって渡辺喜美さんワントップ体制のままやってきたわけですけど、どうもこの渡辺喜美さん、党内で完全に馬鹿扱いされてしまっているようで、党の誰に聞いてもあまり良い話を聞きません。



 もともと自民を割って出てナシがついていない渡辺喜美さんがいるので政権に復帰した自民党に対する政策協調を仕掛けられず、また安倍晋三政権で首相秘書官を務めたものの話にならなかった井上義行さんを引き抜く形で神奈川17区支部長に置いていることもあり、キャスティングヴォートの座を公明党と争うには知性と信頼度が大幅に欠けている状態になってしまっているとのこと。



 そんなみんなの党に声をかけてきてくれているのは日本維新の会の橋下さんぐらいで、これかて野合批判が維新の会内外から出ている状態である以上、石原さんグループを追い出して渡辺さんと「再婚」する意欲があるのは橋下さんの独断というか勘のよう。その石原グループを追い出すと旧たちあがれ日本は自民党復帰の公算が高くなるとなりますと、何のために野合するのか分からなくなる部分もあります。



 そこへ来て、みんなの党へ救済の秋波を送ってくれる日本維新の会へ合流したい人々はみんなの党党内にいっぱいいるのは渡辺さんも知るところで、その渡辺さんを「おとなになれ(棒」と腐して、むしろみんなの党の渡辺さん以外の人に対して新党でも良いと歩み寄ってくれるというのは揺さぶりをかけられているといっても過言ではないのでしょう。



 それを承知で橋下さんが言っているのかと思っていたら、どうやら例によって脊髄反射でそう言ってしまったもののようで、維新の会とみんなの党のパイプ役になってる人は平謝り。なんだ、調略じゃなかったのか。まあ、そういう部分も含めて「政治センス」って奴なのかもしれませんが、さすがに橋下さんを担いでいた爺さんがたもようやくその本来の能力に気づき始めたようでありまして、果たしてこのまま参院選まで持つのかどうか微妙すぎる展開になってきました。



 さて、石原慎太郎閣下はどうするつもりなのでしょう。「もういいや」となってお金分捕って新党となるのかどうか。