ソーシャルゲームの「コンプガチャ」関連で、消費者庁の業界団体への停止要請の通知が出るの出ないのと騒いでいるうちに、なんか「コンプガチャ」に大金を突っ込んだ子供の保護者などを中心に「ソーシャルゲーム被害者の会」的な返還訴訟を起こすという話が実際にあるんだそうで、騒動になっております。



 話半分というか、半信半疑だったんですけど、おいおい。

 で、それを受任するとかいう弁護士の方が、まあ、その何なのですが、よく話を聴いてみると「消費者庁からの通知は関係ない」ということで、2月ぐらいから被害者の方を集めて準備をしておられたのだそうで。細やかな話はメルマガで書くかもしれませんが、デジタル世紀末と言うか…。


 その切っ先はどっちの方向なのかを知りたいんですが、DeNA側かGREE側か良く分かりません。暖かくして寝ている場合じゃねえぞという感じがします。しかも、今回の景品表示法云々とは別次元で動いていた話だったと聴かされると、にわかに被害者とやらの真意を疑うところでもあります。



 気になったので「DeNAもGREEも未成年者利用の確認が取れれば高額決裁者の返還申し立てで全額返金に応じているんでしょ? 裁判しても、何じゃないですか?」と水向けしたところ、返還を言い出せずにいる人たちが結構いるんだとかで…。しかし、一件当たりの金額が小さいので、相当コンプガチャの高額決裁者を集めて返還訴訟を頑張らないと成り立たないような気もするんですよね。おまけにそぞろ経済紙や全国紙にも少しずつ接触をしているらしいです。ほんまかいな。



 それにしても、それだけの被害者というか間抜けをどうやって集めるつもりなのでしょう。自分名義の携帯電話を渡して子供に100万とか使われて気がつかない馬鹿や、絵合わせに熱くなって親指潰れるまで携帯電話の5を連打した結果250万とかソーシャルゲーム屋に貢いだ阿呆が、鈴なりになって東京地裁で金返せと訴訟をやる姿を思い浮かべると目頭に目薬をさしたくなります。話を聴けば聴くほどこちらが健康になっていく思いがします。



 しかも、そういった馬鹿や阿呆の一個大隊がまっしぐらに突っ込んでいく先は間違いなくDeNAやGREEで、証拠と言っても携帯電話の支払い明細でしょうから、もうここはDeNAもGREEも被害者も胸倉の掴み合い後の殴る蹴るで最後に立っていた者が勝つというルールで地裁が特設リングになるぐらいの画期的な方法でも編み出してもらわないと困ります。



 「どうせ訴訟してお金を取り返しませんかって営業して馬鹿釣ってるだけなんじゃないですか?」と電話口で煽ったら、「もう情報は流さない」とキレられてガチャ切りされたことを考えますといろいろと奥の手があるのか、まったく勝つつもりがないのか分からないところではありますが、コンプガチャ他業者側に違法性を突きつけている以上は満額とはいかずともある程度のところで妥結する可能性がある、ということなんでしょうね。



 ざっと計算すると4年半でコンプガチャだけでも1,200億円から1,700億円近い売上になっているわけで、F-35が8機ぐらい買えるんですよね。5%がなんだかんだ返還訴訟に乗っかったりすると60億円ぐらいですか。まあ、たぶん敗訴だろ、と高を括っていた武富士のアレもまさかの完全勝利で10年以上旨い飯を食ってきた人からすると、何か勝算があるのかなという気もしないわけではありませんけれども。



 個人的には間を取ってmixiとドリコムが悪かったということで、特設リング中央で四方八方から袋叩きにしてポケットの中のものを全部召し上げて簀巻きにして東京湾に流して海に出て北上し、大陸に渡ってそしてジンギスカンとなって大陸の覇権を握った後で子孫が朝鮮人騙して福岡県に攻め込んだところを台風が来てmixiとドリコムが抱き合いながら再び海に沈むという形で決着していただければいいなと思っております。