風邪がはやっているので、田中社長におかれましては暖かくして寝ていただきたいのですが、消費者庁から第一弾の見解として、コンプガチャについては違法性を確認し(絵合わせ)、景品表示法の名目で中止を要請するということで落ち着きました。



 違法性が確認しうる他のソーシャルゲームサービスについても順次中止を要請する予定だそうですが、一応の猶予期間といいますか、目安としては5月一杯は様子を見るという形だそうであります。


 で、一番問題となるネクソンジャパンが6社協議会の中に入っていません。呼びかけに応じなかったのか、お誘いがなかったのか分かりませんが、やっぱりちょっと気になります。基本的には、いかな抗弁があろうとも聴く耳を持たない方向で推移するので結果は変わらないとは思いますけれども…。



 当初想定していたシナリオの中では、比較的穏便な方向で着地したように思うんですよね。もっとも、先般書きました内容は近い将来きちんと関係各所が順々に処置していくものだと感じてはおりますが。とりあえず、「まずはコンプガチャ」ということであります。迂回しても、次は風適法、出会い法が待っているので、もっと厳しい話になるのかなあと思いますが… なお、ソーシャルゲームだけではなく、オンラインゲームも対象になるはずです。



 先回りして書いておきますが、コンプガチャ禁止は成長産業に対する過剰な規制だ、というお話が出ると思います。その場合は、市場環境の違いもありますが、基本としてオンライン賭博に類するサービスは海外では概ね禁止となっていることを念頭に置いていただければ。日本だけが異常なんすよ。



 あと、パチンコは放置かよ、というお話については、RMT利用による三店方式が解消され次第、そぞろ議論が起こりそうであります。ただし、レアカード供出割合の明示を求める動きが近い将来出ると思うので、それ次第かなあといったところであります。

 第三者機関を使った認証鯖を作ってAPIを叩かせるような折衷案でどうですか、と言っても聞き入れなかった民間企業側の責任と私は思っております。



 訳の分からないIPO予定企業は全部一回休みでお願いします。はい。



(補足 03:34)



 あくまで景表法違反(絵合わせ)となったのは「コンプリートガチャ」と言われる、複数のカード(デジタルデータ)を揃えて、さらに高額なデジタルデータが得られる、という仕組みです。



 通常の「ガチャ」は今回の消費者庁の判断外です。ただ、「ガチャ」は基本としてレアカードなど高価なデジタルデータ供出確率が明示されていない、およびKPIツールなどでお客様の掛け金の状態を見ながら有価証券となるデジタルデータの供出割合を変更する仕組みが内在するものは、おそらく警察庁が近い将来黒判定を出すのかなあ? という感じでございます。まあ、個人的には黒の方向で進むと思ってますが。違法賭博だろ、こんなの。



 「コンプリートガチャ」も「ガチャ」もいずれもアメリカでもEUでもオンラインカジノに類するという判断で間違いないとのことですんで、経過措置を見てからそぞろやるんじゃないかと思ってます。