まだ情報としては非公式なところも多々ありますけれども、ぼつぼつと「出会い系アプリ」による被害者の発生が取り沙汰されつつあり、対策をどう考えるべきか思案のしどころであると言えます。



「出会い系サイト規制法」について

http://www.npa.go.jp/cyber/deai/law/index.html



 先日、サイバーエージェントの『アメーバピグ』を撃墜しました警察庁の最終兵器「出会い系サイト規制法」でありますが、構成要素からいたしますと「公衆が閲覧できず」「電子掲示板に掲載しない」が「出会い系サイトとほぼ同様の機能を充足する」アプリケーションの出現によって、38度線から脱北者が続出する可能性が否定できず、未成年者が多数スタンプに釣られている現状を鑑みますと、とっとと規制の内容変えて摘発できるようにしておけよと内なる心の声が聴こえるのであります。


 ソーシャルゲーム然り出会い系アプリ然り、機能的には満たしているし、実際にそのように利用されるけど、法的定義からすると取締りがむつかしい、という事案については、結構業者の側のモラル欠如が問題の温床となった結果、過剰規制(というかオーバーキル)へいたる原因となるのでやはり勿体無いといえます。



 だいたいにおいて「規制されるまではセーフなのだから、それまでの間、稼げるだけ稼いでおこう」という心理が働くのかなあと思うわけですが、追っかける側からすると「こいつ、悪質だな。いますぐ摘発はできないけど、申し送りはしっかりして二度とこの商売ができないところまで追い込めるようにしてやろう」と考えるのが普通で、結果として根絶やしといいますかジェノサイドのような対策が打たれて民間業者が死滅するまで当局が頑張るという結論になりがちです。



 だいたい、出会い系サイトもどきというのはとても儲かるので、新しい出会いの形態を開発しては規制されるまで稼ぐという行動パターンが取られがちです。万一、未成年者が売春をしている状態が温存されたとき叩かれるのは業者ではなく当局なこともあり、双方の心理として「蟻の出る隙も逃すな。皆殺しだ」となるケースはやはり多いわけですね。



 逆に、コミュニケーションの形態を規制するのかとか、ウェブの自由な空気がとか、言論の自由がとか、アホが見当違いなところで騒ぐのがまたアレなんですけれども、成年してしまえばどういう大人になろうが別に知ったことではない、というのもまた微妙な反論ではありますがまた事実であります。問題となるのは青少年なのであって、成年した男女が縦に繋がろうがなんだろうが風適法に引っかからなければお咎め無し、というのがまたセクシーなのであります。



 問題が大きくならないうちに、さっさと業界のほうで自主規制するのが望ましいと思うんですけどねえ。

 明らかに未成年者の利用を意識してるでしょ。