想定より二週間ほど遅れてGREE他6社が連絡会を設立するというお話が入って参りました。

プラットフォーム事業者6社によるソーシャルゲームの利用環境向上等に関する連絡協議会を設置
http://www.gree.co.jp/news/press/2012/0321_02.html

 どう見ても手遅れなんだけど、やらないよりもまし、というレベル以上の何かを感じさせる座組みにしていただければと願う次第であります。つーか、EMAはどこにいってしまったのでありましょう。

 なお、取り組みの内容に関しては、RMTの禁止が謳われておりまして、ということはデジタルデータの「販売」という路線は捨てたということで、あくまで利用権の貸与という方法で処置していくのであれば、結局海外で標準化が進むオンラインカジノ規制法案の枠内で処置が進むという意味でもあります。
ソーシャルの実相 本当に必要な規制は何か
http://blogos.com/article/34323/
http://d.hatena.ne.jp/tenten99/20120318/1332042125
ソーシャルゲーム規制の方向性について ~金商法あるあるを交えながら~
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/touch/20120319/1332111397

 風適法が本線という話も出ておりますが、公取が動かない以上、オンラインゲームや据え置き機向けのDLCも含めてデジタル風営法のようなものを新法で立ち上げるまでの繋ぎを考えないといけませんねという話になろうかと思いますし、どうもちゃんとした回答が桜田門方面には届いておらず業界側の真意を疑っている状況のようにも見えます。

 また、とりあえずこっち方面の是正が済むまでの間は、最低でもこの事業への売り上げ依存度の高い上場予定企業の上場時期延期を相談したほうが投資家保護のためにはよろしいかと思います。

 最後に、この6社のうち少なくとも3社については「違法かもしれないけど、まだ規制されているわけではない。だから、規制されるその日まで、稼げるだけ稼ぐ」と公言している経営幹部がいる会社があります。業者の真意が疑われているのはそのためです。違法性を認識していながら、違法行為を自主的判断で止められるだけの自浄能力を持たないから懸念をされて、結果としてブルセラ同然の摘発や規制強化に当局が動いてしまったことは反省したほうがいいと思うんですけれども、どうなのでしょうか。

 いずれにせよ、この枠組みがうまく機能して消費者の権益が守られ違法と疑わしい状態が早期是正されることを期待しておりますし、一人の野次馬としては6社のうち5社までがうまく逃げおおせられ、残る一社が泥舟の船長を押し付けられた挙句、官憲とメディアからの十字砲火を浴び全弾命中大破爆発炎上の末に轟沈し壮絶な最期を辞世の句と共に高らかに読み上げる美しい日本の体現者であって欲しいですし、その大役はmixiであれかしと願います。そのmixiが最後の力を振り絞って発射したミサイルが計画軌道を反れふらふらと巡航して最後はまったく無関係のはてなの弾薬庫に命中してきのこ雲が上がると見物人としては風流を感じてなお良いです。

 っていうか、mixi税を上げた後何をやるかと思えば、DeNAと組んだ奴がこの期末に発表になったので何か起きたのかと見物に逝ったら、実に論評をしづらいビッグデータ関連のサービスのような感じになっていたのでどんよりするわけです。駄目ではないけど、なんぞこれと感じました。

ミクシィ、DeNAと共同でソーシャルコマース「mixiモール」始動
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120321_520060.html

 ぜひmixi疲れした人が大量参入するmixiモールを盛り上げて欲しいと思います。