確かにフィリピンの料理はおいしくない。といってもマニラしか逝ったことないけど。

世界を見るレッスン・・・ALCOM WORLDから・・・
http://d.hatena.ne.jp/key-chi/20120225/1330167982

 最初この記事を読んだときは、はてなだし、釣りかなと思ったんですけれども、どうやらガチで山形さんの文章に腹を立てた純粋な人らしいということが分かって興味深く再読しまして。なるほど記事の読み手というのはこういう感じに捉えるのかと面白く感じました。
 まず、山形さんを何者であるかを知らない。まあ、これはいいんです。知名度というのは往々にしてそういうものですから。はてな村にいる自覚のない村民がいてもおかしくないし、いくら岩崎夏海さんがはてな経営陣をDISっても知らない村民は知らないのです。一般サービスというのはそういうものなのでしょう。

 で、山形さんを理解するために、まずは肩書きを見る。やっぱりそういうものなのかなあ。当たり前の行動かどうかはアレですが、「かなりくだけた文体で、著者の世界観をユーモラスに展開する内容ですが、今号ばかりはシャレになりません」という問題提起がなされます。その結果、出てきたテーマが”フィリピン料理は旨いからDISるな”という内容に総括されるという点で、しかも否定する根拠が”一度フィリピン料理を喰ったけど別に不味くなかった”という話で、でも確かにアジアを旅していると「強い国には旨い飯が集まる」という類の話を山ほど聴かされるのが通例ですから、そういう話を披露した山形さんに文句を言っても始まらないんじゃないのとも思うわけです。

 書いているうちに、ますます血圧が上がって腹が立ってきたのか、山形さんが寄稿したアルクの「月刊アルコムワールド」とかいう会員誌に対して抗議するまでに到るわけですね。

http://www.alc.co.jp/m-alc/index.html

 その肝心の山形さんの記事を読んでいないので、いったいどういう読み方をすると腹が立つのか私には分からないので何とも申せませんが、アルクの教材の優秀さに感動し、ご自身も写真入りのインタビューを掲載されて感謝を表明しているにも関わらず、山形さんのものの書き方が気に入らないのでアルク全体の有り様をDISるという、典型的な部分による全体否定の論理になっており大変好感が持てます。

 で、ほかの記事いろいろ読んでみると、どうも沸点の低い御仁のようで、あっちでポッポー、こっちでポッポーと湯気を出しておられ、ますますファンになります。物事のちょっとしたところをつまんでは、否定せずにはいられないという、恵まれた才能を持っておられ、実は隠れた逸材なのかもしれません。チラシの出来の悪さを槍玉に挙げてたり、別にそれは触れんでもいいだろうという一言も出るのが素敵です。もう少し文章にテンポの良い攻撃力が備わると充分池田信夫さんを煽れるレベルです。

 今後の成長に期待したいと思います。