これから長距離移動でもしようかと思っていた直前に最高に楽しい情報に接してしまい、わくわくが止まりません。


探検ドリランドでレアカード複製技がバレて祭り勃発中wwwwww
http://blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51698273.html

 オンラインゲームでは比較的ポピュラーなアイテムやレアカードのデュープ技でRMTに無断複製カード大量発生という状態であります。もちろん、その背景にはレアカードを出すために必要なリアル現金が数十万必要だ、ということで、それらが複製できてヤフオクに出品できるとなれば違法性を厭わず突撃を敢行する猛者は後を絶たないのも道理であります。
 GREEの田中社長はDeNAとの訴訟報道の中で「インターネット企業の商慣行を良くしたい」と仰っておられますので、きっと本件は並みのオンラインゲーム会社とは違ってBANで済ませるようなことはせず、無断複製をやらかしたプレイヤーに対して適切な法的措置をビシバシ実施して優れた判例を多数築いてくれるのではないかと期待されます。

 何しろ、旧来型のオンラインゲーム業者は重課金者を逃したくないので問題にフタをしたり、アイテム複製はバグを突いたものなので損害賠償を求めて訴えようにも法的な構成要件が難解なため弱体な法務が面倒くさがってユーザーをサービスから追い出す程度で実名宛に内容証明を送ることすらしないという、馬鹿な商慣行が定着してしまっています。

 もちろんGREEにおかれましては、あれだけの大見得を切ったわけですから、対象ユーザーに損害賠償を求める裁判をたくさん打ってくれますよね。もっともっとインターネットを良いものにしてくれるんですよね。

「オリンパスや大王製紙のような問題はわれわれの業界にもある」 GREE田中社長が会見でDeNA社を痛烈に批判
http://blogos.com/article/23882/

 もっとも、問題の核心はこの手の古典的なデュープ技が発生していた技術的な問題というより、話のいきさつで多数の相談や通報がGREEに寄せられていたようであることで、どうも一部は消費者庁も情報が上がっていたのではないかという点ですね。問題の解決のための手続きが遅れ、価値のあるデジタルカードを販売している業者が問題に気づいていながら対策を怠っていたとなると、まっとうな利用者(重課金の廃人含む)からの反発もあるでしょうし、そもそもRMT可能な仕組みはどうなのか、そこまでの高額を突っ込む射幸心を煽る仕組みは許されるのか、といった根源的な問題を指摘されてしまうと思います。

 どうもこれらの古典的なアイテム複製技だけでなく、別の方法で複製を繰り返しているユーザーもたくさんいるという話であり、いいですねこういういたちごっこ。

 なお、現在中国やロシアのiOS向けゲームでは、中華の馬鹿どもがiTunesギフトそのものをクラックして複製しまくって課金ゲーに容赦なく投入、もっと根源的な意味でスマホ上でのアイテム課金モデルが完全崩壊しており、実にラヴリーです。

 iOS向けのアイテム課金、都度課金が国際的に広がったところで中国人が海賊行為をしてまじめに課金しているプレイヤーが馬鹿を見るだけになってきますので、デジタルデータを資産として蓄積する系のゲームは正直正念場を迎えかねないなあという感じで。

 極寒の地からは以上です。