スマホは「通話のできる不完全なPC」というニュアンスのところから「スマホ自体が危ないんじゃないか」と大騒動になっておりまして、日本人の感覚からすると何のことやらという部分もありつつここは大事だから薬だと思ってぐっと我慢して読んでおけ。

Carrier IQもHTCもサムスンもアップルも...スマフォ監視ツールの件で集団提訴。米上院と独政府も調査開始
http://www.gizmodo.jp/2011/12/carrier_iqhtc.html
Carrier IQ, HTC, and Samsung Sued for Millions Over Tracking
http://us.gizmodo.com/5864488/carrier-iq-htc--and-samsung-sued-for-millions-over-tracking
[Quote] If they lose, the companies could face penalties of $100 for every day that violation took place.

 「監視ツールを撤去しました、はい終わり」とはならないのがこの問題の辛いところ。まあ、今後は個人に関わる情報をサービス側に提供する場合はいちいち許諾を取るような方法が奨励されるんでしょうか。
 当然、余波は太平洋を渡った先にある島国にも訪れるわけです。

国内キャリアのCarrier IQ対応状況(12/5 16:10 update)
http://wirelesswire.jp/News_in_Japan/201112021439.html

 さっき更新された情報によると、キャリア各社は対応に追われているとのこと。ところがですね、スマホでの個人情報の取り扱いや流出については、アプリベースでの利用も含めてこれらの問題はずっと前から高木浩光せんせが指摘していたわけですね。

心から利用者に説明する気なぞ微塵もない日本の事業者たち
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20111101.html#p01

 高木さんの一貫した姿勢というのは本当に評価すべきだと思います。

 で、上記国内キャリアのCarrier IQの対応状況も踏まえて考えるに、今回問題となったのはCarrier IQだとはいえ、実際には高木せんせが指摘するように、多くのアプリが多かれ少なかれ個人情報を充分な利用者承認のないまま確保している事例がある。

 話の例としてネタに挙げられている頓智ドット社の「セカイカメラ」、去年からKDDIが出資して、傘下ビジネスになってるんですよね。

KDDIと頓智・の資本提携について
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2010/0805/

 ということは、キャリアが自社提供の端末で問題アプリの面白挙動があるかないか語るだけでは手落ちで、通信業界全体でこの手の個人情報のセキュリティに関しては対策を考えていかないといかんのではないの? と思います。

 ある種の性善説で運用されることの多い我が国のこういうサービス界隈ですが、欧米並みとは言わずとも、せめて恥ずかしくない範囲で制限をかけていけるような仕組みを考えて欲しいと願う次第です。