戦えぼくらのベイスターズ! というわけで、ベイスターズを買ったものは十字架を背負う、それが嫌だってことでババの押し付け合いになるのは仕方がないんですが、どうもベイスターズ買収話が電通方面から漏れ、それがインサイダー疑惑に繋がったということで証券取引委員会の介入を呼ぶという素敵な話に進展しそうな按配であります。

「DeNA球団」疑惑の株価
http://facta.co.jp/article/201112013003.html

 オリンパスと同じく、日ごろから決算書や業績報告を横目に大量保有報告書を見ていればだいたい何が起きているのか分かるよねという話ではあるのですけれども、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているDeNAの経営者が、旦那さんの看病を理由に勇退、という美談をどこまで真正面から信じるのかという話でもありますね。
 なお、看病される側の紺屋さんはあのUSENの元取締役であられます。読売新聞がどういう話を知って、一度は反対に回ったかは微妙なところですが、思惑はまるでない、というわけではあり得ませんし、TBSへの恩返し、配慮を渡邉恒雄さんがされたのだとするならば、プロ野球界からすると実に罪作りな話があったのかもなあ、と思います。

 で、三木谷さんがなぜあそこまで強硬に反対したのか、理由はいまだに分かりません。オリックスの賛同すら得られなかったDeNAプロ野球参入反対、わざわざ華麗なブーメランの再投擲を披露しながらも、びっくりするような人間の小ささを露呈しつつ全力で反対し続ける折れない心に日本中が感動をしています。もうナベツネ二世は三木谷さんに襲名していいんじゃないかと思うレベルです。

 一度はいろんな包囲網を敷かれた経験のある三木谷さんだからこそ知りうる話もあり、また南場女史との経緯もあって、いろいろこじれてるんだろうなあということで、まて次号といったところなのでしょうか。