シーズンも無事終了し、我らが大沼、若干首元が爽やかでありましたがそよそよとスルー、ドラフト前後の突発事故もなく、周囲の動揺をよそに奄美秋季キャンプのメンバーとなっておられました。これで年俸で大沼がゴネるとかいう惨事がなければ来年も大沼幸二の素晴らしい投球が見られそうです。

奄美秋季キャンプ
http://www.baystars.co.jp/bay/data/autumncamp11/member.html
【横浜】尾花監督ら1軍首脳全員休養
http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20111023-853544.html

 で、どうやら我らが大沼のボスは白井らしいです。確かにこういうタイミングで白井というのは良いかも知れませんね。戦力の底上げは巧いでしょうし。本当なら、もう少ししっかりとした戦力の球団を采配させてあげたい人の一人です。
 むしろ、大沼の真価、というか残留力が問われるのは来季なんだと思いますが、肝心のオラが船であるところのベイスターズが揺れに揺れております。何かモバゲーベイスターズが「球団名にサービス名を冠するのは駄目」ということらしく、じゃあTBSの会社名は横浜だったのかよという気もするんですけど、いい感じで言いがかられたので仕方がありません。ヤクルトあたりがほっともっとに買収されて、ゲイスターズ対ホモ弁とか、特定の方面に大人気のセイヤセイヤ状態になるかと期待して盛り上がっていたんですが、残念です。

 結局、横浜でなベイスターズになるということで、というかmixiも昔はイーマーキュリーだったことを考えれば、これを期に会社名もmobageにしちゃえばゲイスターズになれたのにと思うと、やはり残念です。

 しかも、一部報道では新庄剛志が監督候補になっているというのでびっくりしました。変なタニマチに変な薬物に部落とかって大変なことです。開かれた日本野球界でいこうという決意が新たになりすぎています。少し危険な感じでしょうか。これはもうピッチングコーチに野茂さんを招聘し、ポジション開いてないけど小笠原や小谷野あたりを何とか獲得して、多田野も連れてきて、横浜スタジアムで野球をするとなると親会社はDeNAであることも相俟って跳満か倍満ぐらいの役になってしまいます。もう、オリックスもびっくり、みたいな。でも新庄監督候補説は結局ガセというか早い段階で消えちゃった話だったらしいですてっきりサニーサイドアップがまた変な仕掛けをしたのかと思いましたが、思い過ごしでした。いやはや残念です。

大混乱必至!?DeNA社なら横浜“新庄監督” (1/2ページ)
http://www.sanspo.com/baseball/news/111023/bse1110230507001-n1.htm

● まだ三木谷さんが何か言っています

 もうTBSが球団を売るって言ってる傍からあれこれ横槍をちょいちょい入れる三木谷さんがダンディで美しいです。

楽天・三木谷会長、横浜“地元連合”支持
http://www.sanspo.com/baseball/news/111022/bsh1110220504000-n1.htm

 まあ、楽天が「球団経営は地元密着であるべき」というのは理が通っている部分ではあるのですが、DeNAを指して「球団保有の継続性に疑義」とか言っている阿呆は広島のことをなんだと思っているんだ馬鹿野郎と思う次第であります。っていうか、京急が球団持つのはむつかしいだろ。

● ドラフト

 今年のドラフト、巨人・腹辰徳監督の甥である菅野智之が日本ハムに強奪されて、いやそんなのドラフトって本来そういう制度なんだからしょうがねえじゃねえかよと第三者的には思うわけですけれども、巨人ファンがなんか怒ってるし、日本ハムファンは開き直ってるし、最高に面白いのでもっとやれと思っていたら両チームともCSで敗退してしまいました。

 確かに東海大はあの態度であるし、菅野も属性を考えたら譲ってやれよという気もするんですけど、日本ハムもドラフト制度本来の意味に立ち返って、戦力均衡のための仕組みであるという前提で有望選手を採りに強行指名したというのもまあ分かります。単純に、巨人の清武さんがくじを当ててれば何の問題もなかったわけですけど。

 個人的には、近畿大の変なフォーム左腕、中後悠平に関心を持っていたんですけど、吸い寄せられるようにロッテ入りに。何という運命。ロッテ的すぎる選手のロッテ入りというのは絶妙すぎます。是非、浦和で園川と運命の出会いをして、10失点完投するなどし、檻・中山と共にパリーガーとしての魂を注入されて欲しいと思います。

 なお、パリーグの変なフォーマーの代表格だった岩崎が西武をクビになってしまいました。残念でなりません。ロッテか横浜に拾って欲しいと願うところです。

 ドラフトは今年特に注目されたみたいで、良かったですね。

● WBCは結局日本も参加に

 少し前の話ですけど、WBCは日本も出ることになったようで。

日本代表、WBC参加へ 選手会了承で正式決定
http://www.asahi.com/sports/update/1021/TKY201110200740.html

 懸案となっていたロゴの使用料も、ある程度譲歩してもらえたとのこと。まあ、野球市場だけで考えれば日米が大半ですからな… 駆け引きがどうというよりは、楽しく野球であーだこーだ言える機会が増えたということで、一ファンとしては良しとしておこうという感じです。

 個人的には、日本の野球のレベルをメジャーにまで引き上げていきたいという目標と、野球を世界標準のスポーツとしてより拡大していくにはこの手の大会は必要というのがありまして、日本はもう少し野球の世界普及に向けた努力をしていくべきと思っているので、外人枠を撤廃するかアメリカ以外の地域のプレイヤーは枠を拡大するなどして国際化に舵を切ってもいいのかなと。

 日本人選手はメジャー級でないのに、WBCでは連覇しているという構造矛盾がありますが、そこはアメリカ人はまだ本気を出していない論があるということで。はい。

● 森岡

 ヤクルトが無事クライマックスシリーズを突破しました。お相手となった巨人と巨人ファンの皆さま、東京ダービーが良い形で盛り上がり、また良い試合となりまして本当にありがとうございました。とても楽しかったです。来年もやりましょう。

 ヤクルト側は一番上田、巨人側は二番寺内という、競馬で言うところの重い斤量のハンデをお互い被り、下位にはヤクルト森岡、巨人古城というネタ要員を配するという、非常に様式美としての格調高いスタメンでありまして、小川さんも原監督もやるなあと思いました。しかも、コンスタントに活躍したのは当の森岡と古城だったというオチがまた面妖でありまして。

 それにしても森岡。打守走すべてにおいて中途半端で、鬼崎よりマシ程度の扱いのまま来年あたり放逐されるかと思いきや、バント失敗以外これといったやらかしもなく、普通に控えとして戦力となっている感じで良かったです。何しろCSにおいてはチーム初得点、チーム初長打とはまた…。

 このままチームのネタ要員として育っていって欲しいと思いますし、何気にユーティリティーなので、ある種の万永的ポジションを確保して欲しいと願うところです。

● 西口→石井一

 西武が渾身の中年リレーを披露、まさかのCS突破でありました。っていうか、石井一は突然全盛期に戻るのをやめて欲しいです。

 西口というと、クビが涼しくなった去年のオフから選手人生初めて筋トレを始めたという面白アスリートで、筋肉がついたらあら不思議、鬼のように曲がるスライダー、全盛期よりも落ちるフォーク、147km/hぐらいまで回復したコントロールの良いストレートと、かつての西口が帰ってきた感じがするわけですね。あれで39歳ですよ。

 石井一も、突然無死の同点のピンチで出てきて、神のようなピッチング。偉大ですねえ。スワローズに帰ってきて欲しいです。38歳。ベテランからベテランへ。起用した渡辺監督も冴えてたんだと思いますけど。

 一方で、7回でダルビッシュを下げた梨田監督。あれは何だったんでしょうか。

● 青木がメジャーに挑戦の話

 青木が今年限りでスワローズから去り、ポスティングでメジャーへという話があるようですが、俊足軽打の外野手はメジャーでも余っているので、どこも引き取り手がないんじゃないかといわれる中、我らがA'sの話題が出ておりましたのでピックアップ。

ヤクルト青木メジャーへ球団と話し合い
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111030-856580.html

 盗塁王のCrisp含め、外野が総じてFAとなり苦しいアスレチックス、まあ単純に今回は青木の件をビーンが当てられたので「よく知らん」と応えたところニュースになってしまったという話でしょうけれども、少なくともCrispの穴は青木じゃ埋まらないでしょう。松井に関しては微妙なニュースも多いだけに、A'sファンとしては日本人プレイヤーが一人でも居て欲しいという気持ちはありつつも、チーム事情的に致し方ないところかと思うわけであります。

World Series' end signals A's it's time for moves
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2011/10/29/SP8O1LNTA8.DTL

 松井で思い出したけど、アスレチックスは再建と言いつつカネがなさすぎて微妙な状況のまま数年は停滞しそうな気がするんですよね。期待できる野手はWeeksにSizemoreとSogardぐらいかのう…。Peninngtonもなあ…。来年もSEAと一緒に西地区のドアマット争いかな(笑)。

A's player-by-player roster review
http://www.csnbayarea.com/blog/athletics-talk/post/-?blockID=577028&feedID=2797

● 松中の風物詩補正

 圧倒的過ぎてペナントが完全にCSへ目が向いてしまった今年のホークスでしたが、松中がリハビリ中の病院で患者に「復帰すんな」と煽られる珍事が発生したというので、マネージャーブログを久しぶりに見物に逝きました。

奮起!!
http://ameblo.jp/kkk-ar/entry-11060809481.html

 まあ、確かにキレイに煽られておりますね。もう見事なほどに。キングもあれだけの打者なのに重要な試合では微妙なイメージがどうしてもつきまとう選手な分、ファンからの目は厳しいのも致し方ないのでありましょう。ここはやはり、汚名挽回のためにも静かに復帰を見送ってホークスが日本シリーズへ駒を進めるのを自宅の大型テレビで眺めるのが一番いいのではないかと思います。

● 星野監督、なぜかシドニー鈴木郁洋獲りへ

 っていうかオリックスが手放さないだろという気もするわけですけれども。

星野監督、オリックス・鈴木獲得へ…楽天
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20111020-OHT1T00355.htm

 いまさら鈴木を獲得しに逝くのなら、なぜ山田コーチを手放していたのかなど疑問に思うことは多々あるんですけれども、個人的にはきょうび重要な局面でのピッチングリードをベンチからではなく捕手に任せているという前近代的なシステムを楽天がどうやら採っているらしいという点ですね。

 というか、野村監督時代はパターン別にベンチからサイン出していたようですし、ブラウン監督のころは完全にアメリカンスタイルのリードになっていたと思うんですが、なぜ星野監督になって時代が後退しちゃっているのでしょう。確かに鈴木は良い捕手ではありますが、ここで書かれている記事が事実だとするならば、楽天はこの一年でとんでもない戦術的後退局面になっちゃってたということになります。

 配球は全部キャッチャーがやれ、ってことだとそりゃあ嶋も負担大きくて打撃不振になりますわね。ちなみに、セイバー的には鈴木はフィールディング面でもう一歩扱い。捕手の評価はむつかしいというのはその通りなのかもしれません。

http://www.baseball-lab.jp/column_detail/id=61

 ところで、今度中日に入団する山崎武司って選手、ベテランなんですけど昔は捕手だったらしいですよ。

● 日本ハム・栗山監督

 創価だ口先男だと早くも煽られておりますが、個人的には客も採れそうだし選手からも嫌われずまとめられそうな気がするし、梨田監督の後任としては悪くないんじゃないと思っております。

栗山氏の監督就任が確実に…日本ハム
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20111031-OHT1T00198.htm

 というか、解説者としていうなら、実績もそれほどないのに爽やかさ一本でここまでやってこれたのも栗山の才覚だと思っていて、その立場を投げ打って、監督になろうというのは一大決心だろうと思うんです。ましてや、ダルビッシュはメジャー入りするかもしれない、菅野は訳分からなくなっている、多田野はいる、ハンカチは微妙、稲葉は衰え始めてる、糸井は頭が悪い、と結構な戦力ダウンの悪条件が揃っているようにも見えるんで。

 自称理論派の広島・小野村監督が結果としてああでしたので、栗山もああならないようギャンブラーぽい顔つきをして欲しいと思うところです。