渡邊会長は本当に凄いなあと思うんですが、横浜ベイスターズの身売り問題に絡んで、その売却先に浮上しているとされるDeNAにまつわる談話が最高に面白いと感じるわけです。

 もともとは「DeNA? 何それ?」という感じだったんですが。

巨人・渡辺会長、DeNA知らなかった「松下とか一流企業が一番」
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/111001/bbl11100112440002-n1.htm
 その後、やはり本格的に横浜サイドより「売却候補先として検討」という話が申し入れられ、渡邊会長も興味を持ったのでしょう。DeNAとは何であるかをお庭番記者などを通じて調査した結果、どうやら「出会い系みたいなもの」という報告が上がったようであります。その結果がこちら。

渡辺会長、由伸絶賛「将来の監督候補じゃねえか」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/10/13/kiji/K20111013001810250.html

 話のカシラは高橋由伸君のサヨナラホームランですけど、業界的には俄然後半のパラグラフに関心が広がるところであります。

[引用]また、横浜の球団売却問題については「例えば、あるネット企業があって、出会い系サイトをやっているのは問題。教育的効果が悪いのは僕は反対する」と話し、新たに球界参入する企業の条件として「球団保有企業は品の良さを最低限持ってもらわないと」との意向を示した。

 それをいったらヤフー縁結びや楽天オーネットはどうなってしまうのかと思わないわけではありませんが、結婚紹介サービスはセーフで「喰える」モバゲータウンはアウトという明確な線引きが渡邊会長の中にあることがはっきりして、かなり得心がいったわけであります。

DeNA社とTBS、交渉の事実否定せず…横浜身売り問題
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20111001-OHT1T00064.htm

 もちろん、名指しでDeNAのことを語ったとは書いてないのですが、横浜の身売り先筆頭がDeNAであるというのはつとに知られていることでもありますので、DeNAには時事通信でも買収していただいて汐留を挟んだ両側で睨み合った挙句、通りかかったmixiも巻き込まれて共倒れしていただきたいと願うところです。

 もっとも、このご時勢で一部上場企業でありプロ野球団を運営できるだけの体力のある会社というのはそうそうないのも事実なわけで、プロ野球を含めた興行を軸とするプロスポーツはいろいろと再編の時期なんだろうなあと思います。

 この辺が、産みの苦しみってやつでございますかねえ。