あんまり興味ないんだけど、例のチャーリータカこと田塩享寛氏が香港でプライベートエクイティで変なことをやらかしているらしいという話がいろいろと伝わってきていて、ついに香港当局からお問い合わせが来たり訪問者があったりしたので面白くなってピックアップ。こういう話、大好きなんですよね。

 3年前の記事はこちら。

某社のマカオプロジェクトを調べていたら田塩享寛氏の愉快ビジネスが出てきて面白い件について
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/03/post_3b05.html

 話では「100億円不動産王クラブ」とかいう面白団体を立ち上げているようです。不動産転がすのに100億円とか正直はした金で、そんなの中規模の商業物件一件か、コンドミニアムの数軒も手を出したらなくなってしまいますがな。しかも、100億円いま種銭があるから追い銭をファンドで集めてより投資効率を上げようという話ではなく、いま100億円もないので数年後には100億円になってるといいねというクソのようなレベルの話であります。

100億円不動産王倶楽部
http://100okuyen.com/global2/

 ベルロックでさえ一時期は100億円以上集めていたわけですけれども。で、そのHQとなるサイトを見ていたら、結構なことになっているようです。
http://www.global-macau.com/global/company.html

 なんかダミーサイトいっぱい作って、自画自賛とかやってて気持ち悪いんですけど。関係先をwhoisで調べてみたら、変なサイトや人物がぼろぼろ出てきたわけだが、この辺は武士の情けということで。

http://the-four-seasons.net/

 で、本来ならその手の金融商品は欲の皮が突っ張った素人だけが引っかかって、和牛商法同様、単純なねずみ講も同然の状態になる可能性もあるんですけれども、どうもこのPEが香港市場に上場しようと計画したらしく、香港当局からご丁寧に調査が来ているのであります。

 当然、アイシーエフから梁山泊豊臣氏の件まで金融庁は田塩氏の本丸やその周辺は良く知っているでしょうし、常識的に考えていくら上場基準が緩い香港市場だからといってまともな弁護士や上場承認担当者は田塩氏の素性を知れば二の足を踏むのではないでしょうか。常識的に考えればこれらの取引には罪に問われるインチキも含まれていますし、当然、投資家側に被害者も出ました。彼らが手にしたそれらの収入は、素人な誰かの出資金の可能性もあるわけですから。

 というか、キャピタルからまともにお金が引っ張れる、まともなファンドであれば、まともに資金を集めてまともな不動産に投資します。あるいは、数千万円程度の案件であれば、普通は手銭で勝負しますし、わざわざ不動産投資に詳しくない人から数百万だ千万だと集めずとも自力でやるのが常識です。信用があれば、黙っていても銀行が貸しに来ますから。30%だ40%だの年利回りが出るのなら、金を借りてでも自分でやります。

 でも、なんでわざわざ苦労して探して取ってきたとされる儲けのネタを、ウェブで集めた見ず知らずの素人投資家に分けてやろうという話になるのでしょうか。 安愚楽牧場もそうでしたが、利回りが10%確実に見込めるのであれば、投資を募るのではなく融資で済ませるのは経営者として当然でしょう。

 田塩氏は、どうも「自分が悪者にされた」と周辺に言っていたようですが、なんでこう日本でも同じような方法論で、右も左も分からないような人間をダミー経営者に立てて不思議な商売をやってるんでしょうかね。私が弁護士かアドバイザーならば、香港市場に上場させたいならば田塩氏やその連想させる人物、法人は極力表に出ないようにするでしょうし、誰が見ても金商法違反である騙し目的の自画自賛ダミーサイトは削除しておくべきです。

 そういう回答を、香港から来た調査会社の人にしておきました。

# あと、以前チャーリータカの手下を自称する何とかGっていう人から連絡を貰いました。彼らは元気なのでしょうか。