あんまりこの手の話題に過大な期待をするのは禁物であるとは思うのですけれども、凄いことになっております。正直言うと、かなりヤバいレベル。国益を損ねるとかいう次元の話じゃないように思います。

菅総理が辞任を否定 「ほとんどの国民が望んでいない」
http://alfalfalfa.com/archives/4088173.html

 国民として、どうしたら問題が解決できるのか良く分からない状態になっているのですが。菅首相が辞めればすべて解決する、というつもりもなく、じゃあ後釜が菅首相より良くなるという保障はどこにあるんだという議論もありますし、むつかしいところです。

 菅降ろしの正統性の問題にも直結するんですが、菅さんに限らず組織のトップというものは関係者からの協力を得ながら課題に取り組み解決していく必要があるわけで、そのトップとしての力量が果たせない時点でいろんな「降ろし」の動きが出るもんだんだろうと思います。

 個人的には、課題に取り組める最低限の人心掌握ができているのであれば、一度は信託してしまった以上、あんまり早急に政権を崩壊させるべきではない、安定した政治運営が国益に適うと思っているんですが、支持率のように分かりやすい現状認識すら満足にできない状態ってのはまずいなあと。
日米首脳会談見送りの公算 米、日程調整を“拒否”
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110808/plc11080809280003-n1.htm

 で、当然そんな首脳と握っても話が解決に向かわないだろうから、会談の時間は無駄と判断されて誰からも相手にされないという状態になるわけですけれども。この世界経済の分水嶺の情勢で、首脳レベルでの信頼関係を確保できない元首を担いでいるというのはいい加減問題ですわね。

 なんというか、機長のいない飛行機に乗っているようなもんで、機長、何するんですか的逆噴射でもやらかさないことを正直祈るのみであります。