国家元首というのは、言うまでもなく人の上に立つ能力があると自他共に認められ、かつさまざまな要因の中で限られた人のみが就任できるものです。私たちの菅首相も、支持率とは別にやはり実績が認められ、多くの人に支えられて日本の首相になったのだということは誰も否定できないでしょう。

 一方で、このように能力があり実績を挙げる人というのは、どこか普通の人ではない何か、場合によっては欠落が付き物で、古くは「英雄、色を好む」であるとか、人格上の問題点やコンプレックス、ルサンチマンのようなものを抱えているのが通常です。

 いま現在の世界を見渡して、なるほどこれはキチガイだ、菅首相なんか足元にも及ばないヤバさを感じずにはいられない、という人物もおります。世界は広いのです。その名もチャベス大統領。チャベスっていうか、ヤベぇっス。

チャベス大統領「資本主義が火星滅ぼす」、地球の水も枯渇と警告
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-20195620110323
 全文を何度か読み、また本家英語サイトも熟読し、分からないながらも元ネタと思われるベネズエラの新聞サイトも訪れてみましたが、結局最後までチャベス大統領が何を言いたいのか理解できませんでした。何に基づいて火星を持ち出したのか、比喩なのか暗示なのか、論理構成の面も全て含めて。

 国内情勢もベネズエラはかなりアレですが、アレのトップに立つ人も、相当にアレなんだと思います。政治は人民の程度を映す鏡と言われますけど、ここまで凄いとは思いませんでした。ベネズエラの未来はどうなってしまうのでしょう。

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 [カラカス 22日 ロイター] ベネズエラのチャベス大統領は22日、火星で生物の存在が確認されていないことについて、資本主義による悪影響が原因であるとの「自説」を唱えた。

 大統領は「世界水の日」を記念する演説で「これまで常に言葉にし、耳にもしてきたことだが、過去に火星に文明が存在していたとしても不思議ではなく、おそらく資本主義や帝国主義の広がりが火星を滅ぼしたのだろう」と語った。

 世界が抱える諸問題について、その多くは資本主義に由来するものであるとし、地球の水資源は枯渇しつつあると警告した。

 また欧米諸国によるリビアへの軍事行動は、水と石油資源が目的であるとの見方を示した。