最近の旬は、Facebookと電通の提携話。さすがですねえ。

電通が米Facebookと業務提携、プレミアム広告の独占販売権を獲得
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110228/357759/

 で、どういう因果か去年の暮れぐらいまで電通に限らずいろんなところが「Twitterで何か出来ないか、提案して欲しい」というような話をしてきたのがぱったりとなくなりまして。「Twitterで一回つぶやいたら、幾ら幾ら差し上げます」とかやってた某ジャーナリストもそろそろ切られるの切られないのという話で春なのに大変ですね。
 いまになって、twitterが中小向け広告事業を強化、という話まで出てくるようになりました。いままでやってなかったのかよ!という気もするんですが、雲逝きが変わり始めると身売り話まで出るのがIT業界なのであります。早ぇよ。

ツイッターが広告事業を強化
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5580
「TwitterがFacebook、Googleと買収について話し合い」の報道
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1102/10/news037.html

 ところで、そろそろ【広告】についてちゃんと考えようぜ、ってことで、ステルスマーケティングといいますか、いわゆるやらせ、サクラの問題について正面から取り組まないといけないんじゃないですかね、というお話であります。スパムに関してはいろいろと議論の蓄積があるんでいいんですけど、当事者や広告業者が第三者を装って話題づくりを行うことについては、商業倫理とか曖昧なネタではなくてきちんとした線引きが必要なんじゃないかという話でありまして。

 最近では、アメーバで芸能人が問題のあるペニーオークションの推奨記事を乱立させ、騒ぎになりました。これはサイバーエージェントも被害者側だと思われるので可哀想だったんですが。また、クーポンサイトが利用者を騙って風評を煽る事例を目にするわけですね。

 著名人が担がれて広告塔となり… というのは、通常のビジネスで完結する場合と「毒饅頭」の場合とがあるわけですけれども、これはwebが悪いわけではなく、とても古典的な方法論が存在していて、それこそ和牛商法だったり宗教団体の勧誘だったり、それと分かっていても有名人や著名人が取り上げるだけで説得力を感じる人たちってのがまた多いので、ある程度の判別はネットでもつけておいたほうが「問題が起きたので警察が介入しました」というよりはいいのではないかと思うんです。

 この手のステルスマーケティングがなにゆえに流行ったのかで言うと、そりゃまあ単純に費用対効果がそれなりに高かったからという話ですが、同様に金貰って黙って推奨するクソブログやクソtwitterなんてのが花盛りで、これが新しい時代のメディアというにはお粗末に過ぎるというのが本来のところだろうと。

 友人関係や信頼を換金するのがアフィリエイトだという議論もありましたが、マルチと変わらん部分もまああるわけですね。いやほんとに。