山本家の出産もあり、WEBの巡回が滞っていて案件溜まりまくり。全然日刊じゃない気もするが、まとめて気になっていたネタをピックアップ。

● FACEBOOKの世界丸見え垢バン大会の件

一人のはまちやはまちーは削除され、何百人の佐々木希は生き残るFacebook
http://tarofumizono.blogspot.com/2011/02/facebook.html

 どうもかなり本格的にFACEBOOKの現状がおかしいというか、香ばしい雰囲気になってきているのだが、いつか来たセカンドライフよりは多少盛り上がりを見せ、ビジネスマターでも徐々に回り始めている雰囲気のする昨今。いろんな解説記事は出ていたけれど、膝を打ったのは上記のエントリー。なるほどそういう話か納得逝った。
 とはいえ、もともと海外比重の高いコンテンツ制作をやっております弊社界隈といたしましてはFACEBOOKがないといろいろ困ることもあり、6億人がいかに馬鹿馬鹿しくとも「世の中そういう言ったもん勝ちですよお客さん」ということで、方便を使うわけであります。もちろん騙されるのは企業の広報担当だったり宣伝担当だったり様々なんですけど、要するに投下した予算に対しての反響が具体的な数字で出るというのが大事なので、どうしてもFACEBOOKのアホほどいる母数に訴求する何たらってのが説得力を持ってしまうということです。

 たとえそこに何百人の佐々木希さんがスパムのようにクリッコしていたとしても数字は数字でありマーケティングデータ上はノイズであると同時に反響だということで、FACEBOOKのスパム業者はやはり凄く繁盛しています。FACEBOOKの匿名・業者パージのアルゴリズムは凄い、とか言われているけど、この前試しに東欧やロシアのスパム業者のお試し営業に乗ってみたら、それはもうすさまじい数字が出てきてびっくりでした。あれなら博報堂も騙せると思いました、騙さないけど。

 そういうわけなので、スパムはダメ、ゼッタイ。

● 遅れ馳せながらR-1ぐらんぷりを観た

正当な理由
http://captainsam.exblog.jp/11373057/

 目玉がないと言われながらも、ずっと観たかったR-1を出産直前の家内と一緒に鑑賞、出産直前に家内がAMEMIYAの「冷やし中華はじめました」とかが脳内リフレインするという名言を残していたほど山本家的には印象深い番組になりまして。

 なだぎ武やらバカリズムやらが出なくなってしまったけど、ああいう賞レースの独特の空気が良くてねえ。いやあ。その中でも、一回戦のキャプテン渡辺、面白かったけどなあ。私、ああいう漫談が好き。以前、ライブを観に逝ったら遅刻して既にキャプテン渡辺の出番が終わっていたと言う悲しい出来事があったので、次回は頑張って時間を作って見物に逝こうと思う。上のリンクは、キャプテン渡辺の無駄な文才が輝いている素敵なエントリー。

● なんか中国に飛び火している革命の波

「中国に人権はない」 上海の繁華街が一時騒然
http://sankei.jp.msn.com/world/topics/world-14881-t1.htm

 さっき、リビアのカダフィ大佐がすんげえ長い演説をかましていて、その中で「もし私が大統領であれば辞任しただろうが、そもそも辞める役職がないのだ」とか語って面白がられていたけど、ついでに「中国の政府においては、国家の統一はその(天安門)広場の国民よりも重視される。そのことは当然である」という趣旨のことを言っていた。

 フォローになってないから、それ。

 で、いろんなところで呼びかけられててどうたらというので検索してみたら、結構いろいろあった。

2月20日中国“茉莉花革命”动态(随时更新中)
http://www.boxun.com/

 元のログが流れていってしまって、探すのが面倒なのでトップページにだけリンク貼っておいたんだが、そこそこヤバい事態に。でも中国ってこの程度の小競り合いはたくさんあるのでどこまでどうなのかはさっぱり分からない。もう少し文脈をしっかり読み込んでいけばきっと理解に辿り着くんだろうけど、私はいま忙しいんだよ!!

● そういえばTwitter

なぜTwitterで何万人にフォローされていても一万人以上フォローしている人は カッコ悪い人なのか?
http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/2011/02/twitter-d1b3.html

 メディア的な関心はすっかりFACEBOOKに移ってしまい、でも機能的なのでまだまだ盛り上がり続けるtwitterなんであるが、フォロー数とかフォロワー数とかあんま参考にならんよねという話がこちらに。特段何もしていない私が好き勝手書いてて1万6,000というのはまあそんなもんだろうと思うが、売買のネタになっているのはやはりそれに効果があると考えられているからなんだろうか。

 そういえば、日本でもtwitterフォロワー売買のスパム業者が幾つかあったが、最近営業にも来なくなった。潰れたんだろうか。と思っていまURLみたら生きてた。ご無事で何より。死ね。

● Wikileaksの日本関連の話が情けなさ過ぎる件

Japan rebuilds foreign intelligence service to spy on neighbours
http://www.theage.com.au/world/japan-rebuilds-foreign-intelligence-service-to-spy-on-neighbours-20110220-1b0zw.html

 少し前まで、メディアでWikileaksは既存メディアや国家に対するカウンターとして注目されていたし、確かに公電を軸にしたリークで「お前、それを報告するのもどうなんだよw」という内容まで赤裸々に暴露されていて面白かったのだが、肝心の我が国に関する内容がとってもしょぼくて悲しいわけであります。

 上記記事で、日本の内閣官房が海外に情報収集の拠点を作ったとかってのがニュースになってしまうのだが、「え、いままで機能してなかったの?」とか、「調査室って何だっけ」というような物寂しい扱われ方になってて、要するに隣国に脅威があると言われ続けてきたのに首相直轄の情報部門が現地に情報網をまるで作ってなかったというとても平和的な日本の姿が明らかになってしまうという。



 この辺は読み物としてはとても面白かったけど、読み手を選びそうな感じでしょうかねえ、はい。

● 岸博幸氏が相変わらず面白すぎる件について

忍び寄る新たなネットバブルの正体
ソーシャルの名のもとにあなたが消費される
デジタル植民地時代がやってきた
http://diamond.jp/articles/-/11189

 最近、言うべきことも少なくなってきたのか、筆舌に鈍りが顕著になってきていた岸氏なんですけれども、久しぶりに突っ込みどころ満載の連載記事が堂々掲載されていたので爆笑してしまいましてピックアップ。「ユーザーが作りだすローコストなコンテンツの過剰共有」とかお前のところの子会社のニコ動はどうなるんだよとか思いながら読むと最高でございますね。

 とはいえ、問題意識の方向性としてはコンテンツで事業を営む側は持って然るべき内容なので、あとはどういう方向で議論を進めていくかなんでしょうけどねえ。

● 民主党と経団連の掛け合い漫才

子ども手当や高速無料化の公約見直し 岡田幹事長
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E2E2E2888DE0E2E2E0E0E2E3E38297EAE2E2E2?n_cid=DSGGL001
経団連会長、民主議員の会派離脱「無責任極まる」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819591E0E3E2E3E28DE0E3E2E0E0E2E3E39797E0E2E2E2;at=DGXZZO0195166008122009000000

 もはや経団連は産業界の代表ではないと喝破されて久しい状況ではありますが、民主党の小沢さん一派離脱のすったもんだと、それの余波で予算が立たないぜということでようやっと公約をそそくさと取り下げる岡田さんを見て、米倉会長が「給料泥棒」呼ばわりであります。まあ、言いたい事は分かる。

 でも、このタイミングでこの物言いだと、余計支持率が下がって菅首相が解散総選挙に打って出やすくなる下地が出来てしまうんですよねえ。このまま、また「一年内閣」が安倍、福田、麻生、鳩山各首相に続いて発生してしまうと、文字通りの国難だと思うんですが、どうなんでしょう。

● キチガイぽい阿久根市長が退任したと思ったら、今度は夕張市長選でキチガイが当確?

マジっ?夕張市長に羽柴秀吉当確 職員まっ青「覚悟できた…」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110221/plt1102211617003-n1.htm

 ヒマネタの域ではありますけれども、地方からの革命というより地方からの崩壊とでも言うべき事案がこれ。まだ予断記事なので断定は無理なんでしょうが、確かに地元のまともな候補の一本化が無理であればついにあいつが通ってしまうという世紀末が夕張に。うーん、もう少しどうにかならないんでしょうか。

 面白市長誕生でドタバタが増えて報道陣がいっぱい来て観光産業がおお儲かりという桶屋方式が成立すればいいんでしょうが、とにかく政治家としての能力が未知数すぎて文字通り篠沢教授に全部という表現に近い博打になっている感じがとても残念です。日本はどうなってしまうんでしょう。

● 山林や水源が海外というか中華に買われている話など

「水源が危ない」 狙われた最上川の源流 外国人が森林購入
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110219/crm11021923240018-n1.htm

 このところ、国土利用計画法に基づかない小規模な森林購入がひそやかに進んでいる話が良く出るんですけど、議論していると無害論と有害論が並存していて良く分からなくなってますね。実際には日本で山林を買ったところで水の輸出には直接繋がらないどころか割に合わなさ過ぎて結構絶望的なので、普通は取水側に近い平野部の土地を買ったり井戸掘って吸い上げまくったりというのが基本だと思うんですよ。某中華ファンドが富士山均衡の土地を買った理由は輸出用の水源確保と観光目的だそうなんだけど、単純に水源ならばバングラディシュやベトナムのほうが安くて豊富なわけですしね。

 この手の話の根本は「中華が日本の山を買うなんて気に入らない」という感情論や、単に不気味だからと言う理由だと思うんですが、中華ファンドの側からすると日本円に逃避してみたけど買うものが特にないという状況で、債券も株式にも流れない赤い金が結構な割合で不動産や技術を持つ中小企業の買収にいってます。で、お前ら買ったはいいけど何か展望があるの? と聞いても特にない感じなんで、むしろ中国の一本調子の景気が中折れして、もうだめだとなったときに、産廃屋とくっついて不法投棄したりとかそういう汚染のほうが怖いわけですね。