いまやポスト梅田望夫の最右翼を驀進中の佐々木俊尚氏が、twitterで暴れまくっており耳目を集めております。

 残暑というかまだ暑い盛りの東京で、自らを燃焼し燦々と周囲を照らす佐々木氏のご発言の力強さと勇み足っぷりが光ります。

<その1> 佐々木俊尚氏、釣りに引っかかってSNSビジネスを下流喰いと断じるの巻

 ネタの振り出しはまた @igi で、いつものように全く別物なのにちょっとだけ共通項のあるものを並べて書いて釣り針を垂らしていたら、それに喰い付いたのが佐々木俊尚氏という図式。その後は釣魚大会となり、SNS業者からSGP業者らも雪崩れ込んで、最後のほうでは話し出したら止まらないと噂される @shi3z まで登場、ほとんどサファリパークのような状況に陥っております。
佐々木俊尚@sasakitoshinao氏の、ソーシャルゲーム評、ソーシャルゲームネタと、それに対するツイートまとめ
http://togetter.com/li/47056

 佐々木氏もニコニコ動画のヨイショ本を出している分、SNS業者の至らないところは指摘してもニコニコ動画をDISることはなく、対立する書き手も @shi3z 筆頭に「お前、そっちで飯喰ってんじゃん」というナイスガイが続出するあたり、極めて絶妙なポジショントークストリームとなっているあたりが見所と言えます。

 一方で、もともと @igi の発言はジェネラルに「高収益クライアントがテレビ広告を席巻する」という現象だけを言い表しており、多重債務者向けの弁護士事務所の顧客がSNS事業者のゲームをやっているなんてデータはそもそもどこにもないんですが、流れで出てきたパチンコとの対比や、「下流喰い」という大衆消費を言い換えた別称が登場すると議論はヒートアップ。どこにも根拠はないのに市場は重なってるという印象論をベースに360度各方向へ議論が拡散していく過程が面白いわけです。

 その中で、仁王立ちして独り感動する佐々木俊尚氏。

http://twitter.com/sasakitoshinao/status/22852929445
[引用]しかしこういう下流食いビジネスにこれから日本のウェブの「スタープレーヤー」たちが流れ込んでいくのか・・。日本でネットが普及し始めてから、15年。感無量だ。

 もちろん二重の意味を兼ねて仰っているものと思われますが、はてなCTOの伊藤直也氏がGREEに引き抜かれた話など昨今のウェブ業界のトレンドを見るに、マネタイズド・モンスターに対する警戒感は佐々木氏は持っているのかもしれません。

<その2> 佐々木俊尚氏、日経の編集者のクソのような対応にキレてtwitter上で愚痴るの巻

 佐々木俊尚氏が日経のウェブで連載していたものを取りまとめて出版する話があったようなんですが、その日経の編集者がクズで働かないことに怒り、twitter上でおおいにさまざまブチまけておられます。

佐々木俊尚@sasakitoshinao氏、某出版社の「怠慢」を非難する @satoshuho氏、@masa_mynews氏も激怒か? ツイートまとめ
http://togetter.com/li/47116

 要は、佐々木氏が自力でウェブ上でプロモーションしたらamazonで60位になったことも含めて、出版社の営業が努力しないことを踏まえ出版社からウェブの世界へパラダイムがシフトしていることを言いたいんだろうと思うわけですけれども。

[引用]「エクセルの使い方から住まい探し、夫の浮気相談まで、膨大な数のウェブサイトから優れたものを厳選、ユーザーから信頼を得ている理由、類似サイトとの違い、利用者がお金を払ってでも使いたいと誘導する仕組みを解説」

 まあ、日経的には確かに佐々木氏の連載の単行本化は興味がないのだろうし、とりあえず出しとけ感があるのかもしれないが、仕事やるからにはちゃんとやれよな、という話であるようです。ところが、そこは佐々木氏、本人や上司にクレーム入れても状況が改善しないと悟るや、twitter上で日経のゴミっぷりを盛大にアピール。衆人の目に止まるところとなるわけです。

 心象風景的には、老舗喫茶店でスパゲッティを頼んだら麺が乾いていたので、マスターに抗議するもいなされたのに腹を立て、「上等だ、表へ出ろ!」と駅前ロータリーで腕まくりをしている佐々木俊尚氏といったところでしょうか。素敵です。

 佐々木氏の今後の動向に期待が持てますね! チェキラ☆