いつも、気の向くままに電波浴をしていたら… まさか現物が送達されてきてしまうとは…。

図解 世界「闇の支配者」 (ベンジャミン・フルフォード・著)



 これはヤバイ。闇の支配者が図解されているからヤバイんじゃなくて、ベンジャミンの脳内が図解で解りやすく表現されててヤバイ。何しろ、1ページ目から事実関係がいろいろ間違っててヤバイ。どうしたもんでしょう。
 イルミナティとかロックフェラーとかロスチャイルドとかフリーメーソンとか、果てはナチスにCIAと、単語的には超ヘビー級のヤバいキーワードが鈴なりになって羅列されるさまは圧巻なのだが、中身は、その、凄いです。

 個人的に事実関係や、一個一個の事実の重要さを知っている項目を元に、おおよそどの程度の代物であるかは判別つくと思うんだが、何と言うか、あの、チベット動乱とかですね、ナチスと交流してたとか、しかもアーリア人のルーツがチベット人だとか、ええと。次。東西冷戦。「金儲けするために仕組まれた、予定調和の対立」だって。うーん。

 300人委員会とか。それ、民間団体…。さらに、トゥーレ協会。アドルフヒトラーの顔に落書きされとる。ヒゲつけてみると、ニコライ2世に似てて、ヒトラーはジョージ5世の隠し子だったんだってさ。ないわ。圧倒的にないわ。

 極めつけは、恐怖のキーワード28。何これ。また出たよ「地震兵器」。もういいってば。しかも新潟中越地震は、ベンジャミンが闇の勢力のやり口を暴露したから報復のために何者かに起こされたんだって。「気象兵器」で電磁波ビリビリで死の嵐とか。麻薬コネクションとか。

 まあ、いろんな意味で1ページめくるごとに、壮絶な磁場が脳裏を襲い、確実に脳細胞が死滅する感じです。何を言いたいのか理解するために異常に血糖値が上がる状況が惹起するというか。酷い。何が酷いって、ほぼ全部が。そんな酷い本を読み切った私は凄い偉い。睡眠時間40分ぐらい返せ。そう思いました。駄目でしょ、こんな本を世に出しては。うっかり売れたら大変なことに。読んだ人の脳内が。私含め。ほんとに。