今日、というか昨日、ASEANでのヒラリー・クリントン発言を題材に、南シナ海での米中の思惑のズレをブログの記事にしてみたんですが、このブログ、土日は閑散としていることが多いのに中国のBBSでは全文コピペされるわ大量の中華ネットワーカーが訪れるわで、中国本土からはブロックされているはずが大変な賑わいを見せております。熱烈歓迎。

 というのも、5日以降にヒラリー発言のカウンターアクションのような言動が中国政府や人民解放軍幹部などから断続的に発表されていることもあり、思った以上に問題が輻輳状態になっていることが良く分かります。
中国軍、第1列島線突破を断言 海上摩擦増加も
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080701000720.html

 例によって楊毅さんなんですけれども、基本的には中国の対米強行発言をするとき専用のスポークスマンのようなもので、牽制したい場合に「とりあえず、楊毅に何か言わせておけ」的な感覚なので真に受ける馬鹿も少ないはずで。とはいえ、通常のガス抜き&カウンター発言としてスルーしておくには勿体無く、やはり何らかのスイッチが入ったので強硬発言が引き出されたのかなあということで、ひとつ。

南シナ海射程、中国がミサイル基地…香港紙
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100807-OYT1T00640.htm

 上記とは別枠で、こちらも英字紙が報じている通りヒラリー発言に対抗する具体的な動きとして、よりDiplomaticなアクションとなったのがこちら。楊毅さんとはまったく別の動きなので、ヒラリー発言に中国はかなり衝撃を受けた&挑発を喰らった状態であることを示唆するものと言えます。まあ、元から配置されていたものなんですけど、敢えていま喧伝する理由って言ったら… ねえ。