最近どうもパリーグにおける大沼度が足りず、何度もファーム情報を観に逝ってしまうわけだが、先日大沼が見事ファームで炎上して以降、これといった消息が見当たらない… と思いきや、さる5月9日のプロアマ交流戦で、三菱重工横浜相手に1回1/3で4失点という驚きのピッチングを披露した模様。ダイナミック!

谷中は抑えてるのに大沼は炎上
http://www.seibulions.jp/farm/scoreboard/record/2010050401.html
やや雑談 2010プロアマ交流戦 埼玉西武ライオンズ-三菱重工横浜
http://yayazatsudan.seesaa.net/article/149601456.html
大沼幸二を知らない人のために
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%A4%A7%E6%B2%BC%E5%B9%B8%E4%BA%8C
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%BC%E5%B9%B8%E4%BA%8C
 しかし、パリーグには次世代の大沼を目論むハートが弱い剛速球ピッチャーが次々と登場している。末は小山か大沼か。結構いい選手だなあと思った瞬間に炎上。むつかしいもんです、中継ぎってもんは。

● 甲藤啓介(ソフトバンクホークス) 敗戦処理神度 ★★★ 球速いけどストライク入らない度 ★★☆ 他人のランナー返す度 ★★☆

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E8%97%A4%E5%95%93%E4%BB%8B

 知る人ぞ知る、今季与死球ダービー単独トップの大沼界の新星。18試合も登板してるのにホールドはたったの2と、他者の追随を許さない。4点以上ビハインドでの防御率は業界最高水準、一度信頼を得ての2点差以内僅差では他人のランナーは返すわエラーは誘発するわ死球出すわで手に負えない。

 ゆくゆくは、敗戦処理で首脳陣の信頼を掴んでから勝ち試合での登板ゲット、その後四球四球ホームランの最短3失点敗戦投手など大沼度を上げていってもらいたい。

● 松家卓弘(北海道日本ハムファイターズ) その他大勢度 ★★☆ フォームいじってもストライク入らない度 ★★★ 回転数少なくて三振取れない度 ★★★

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%AE%B6%E5%8D%93%E5%BC%98

 東大出たけど選手としてはいまいちパッとせず、横浜から一山幾らでみかんの如く複数トレードに出され北の大地に連れて来られた不遇の剛速球投手。ただ、球場の広いパリーグでは球質の重い松家にマッチするのか、一軍で徐々に使われ、今季は敗戦処理を中心に5登板、大沼化する期待を抱かせる。

 球の回転数が少なく球質が重いためか、初速が速い割に終速がどんよりしてボールがお辞儀しており、またこれといった変化球もないため三振があんまり取れない。ツーシームかジャイロでも覚えればいいのに。で、ストライクはやっぱり入らない。投球回6回1/3で与四球は早くも9という逸材。頑張ってほしい。

● 青山浩二(東北楽天ゴールデンイーグルス) 伸び悩み度 ★★★ ブルペンエース度 ★★★ メンタルが微妙度 ★★☆

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E5%B1%B1%E6%B5%A9%E4%BA%8C

 今季、先発登板しておきながら故障で2球でマウンドを降りるというエレガントなエピソードを残した青山。去年、試合を観に逝ったときに凄まじいブルペン投球を披露しておきながら、出ていったマウンドで大炎上、あの凄い練習投球はどこへいってしまったのというぐらいのブルペンエースで大沼感抜群。

 毎年期待されながらびっくりするぐらいの伸び悩みをしていて、これほど素質を感じさせて実績が伴わない選手は一場ぐらいである。人気先行で本人にとっては重荷かもしれないが頑張って一軍に上がって派手にやって欲しい。

● 他にも、日本ハムやソフトバンクではいろいろと炎上系が出ている。ハムでは吉川、糸数、山本、土屋とか、ホークスでは帰ってきたあの久米がまさかの大沼化、さらに神内、藤岡も大沼している。ただ、やはり大沼の魅力というのはドラフト一位に恥じない剛速球と神がかった敗戦処理能力、二軍で帝王となり一軍に上がって敗戦処理で好投を続けて勝ち試合で登板をゲットする能力、そして勝ち試合を阿鼻叫喚の状況に陥れる力だ。

 やはり、中途半端な投手では大沼のような魅力は持ち得ない。大沼が大輪の打ち上げ花火だとするならば、これらの選手はまだ実験室で瞬間に燃え尽きるマグネシウムみたいなものだ。やはり大沼は偉大なのか。