ご打率が2割をお切りになられそうで、ご腰痛も訴えておられ、おスタメン落ちをご経験なさっている魔将ガイエル閣下、今日もごベンチで存在感をお醸しになっておられます。

ヤクルト、再び最下位=プロ野球
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_date1&k=2010050200230
● 打率は2割切りそうなのに、出塁率は.354

 っていうか、ガイエルさんの安打数が21なのに四死球が合計25もあって、安打<四死球というスタートダッシュであります。二塁打がたったの2本、得点圏は.152。如何したもんかと思うわけです。

 ところが、今年は異変が起きているんですねえ。過去はラロッカと死球王のデットヒートを繰り広げ、ラロッカのオリックス入りでもうガイエルさんの死球王を妨げるものはない、と思いきや… 現在死球数トップは何と飯原。野球ゲームで、親密度が高い選手にスキルが伝授されるというイベントが起きることがあるんですが、ガイエルさんの「死球◎」が飯原に、って感じでしょうか。もっとも、それ以上に「四番飯原」って何だよという気もしますが。

 まあ、去年ガイエルさんが成績を復活させたのも、どちらかというと左投手予想のときに飯原が併用されて、ちょいちょい休みながら試合に出られたというところもあるんで、福地が帰ってきて上田だ三輪だと若い外野をいろいろ試すタイミングでもあるので良い骨休みになってるんじゃないでしょうか。

● でもスワローズは最下位

 思いのほか中澤が良かったり、思いのほかバーネットが良かったり、思いのほか村中が良かったりで、恐れていた先発の駒数不足が解消されてチーム防御率はなかなか良い状態に。

 で、序盤数試合は好調だったガイエルさんとデントナがあっさり息切れしたため、得点はリーグビリ。去年は、連敗喰らってるところで高木様や鬼崎がどっかから湧いて出て救世主になったんですがねえ。また、懸念されていたとおり、新戦力でそのままショートに定着した藤本がチャンスでPOPのオンパレードで、ちっとも点が取れません。現状で、好調なのは田中浩康のみ。田中浩康の場合は、どうやら高田監督の寵愛選手からは外されているため、少しでも調子を落とすと吉本とか野口とか使われてしまうので必死です。

 五十嵐はいなくなったけど先発がそれなりにイニング数こなしてくれるようになったんで、松岡押本林で充分、という感じになったのは大きい。欲を言えばブルペン左腕は一枚は欲しい、という程度だけど。なので、それなりに先発が計算できるようになった分、もう少し得点力が回復してくると五分には勝てるようになるんじゃないかと妄想。早くもスワローズファン界隈では高田バーカとか高田退陣しろとか言われてますけれども、交流戦終わったところの勝ち負けで判断するほうがいいかなあと思ってます。まあ、私がそう思ってるから何だ、というのはあるけれども。

● 福川

 古田時代の正捕手福川が上がってきて、一時期は相川衣川福川川本とスワローズ川の字捕手シリーズが四人も一軍のベンチを埋めておりました。もっとも、衣川は右の代打要員でしょうし、まさかのサヨナラ弾を放ってそのまま燃え尽きた感のある川本が戸田に逝ったので正常化しましたけれども。

 今日は敗戦処理の橋本とバッテリーを組んで、絶妙な外角リードで橋本の炎上を見事アシスト、代打の機会でもバッチリ引っ掛けてのショートゴロと、何しに出てきたんだお前感を全力で体現しておられました。微妙だなあ、福川。このまま志田とか梶本も上がってきて凄い微妙なベンチとかできないかな。

● 戸田組

 戸田から誰が上がってくるんだろうと、現役時代は「もうやまべ」で世界的に著名だった山部コーチのブログでチェックしておるわけですが。

Swallows "Young and Old" Diary.
http://ameblo.jp/swallows-bijyogi/

 山部さんって誰だか分からない、という方はこちらをご覧ください。

山部コーチ近影
http://www.yakult-swallows.co.jp/players/2010/099_yamabe.html

 で、ファーム状況を見るに、赤川が炎上してたり一場が炎上してたりしてますが、石井とか山本とかユウキとか早く帰ってきて欲しいですねえ。吉川も上がってきたし。

● 横浜

 振り向けばベイスターズ、という以前に、すでに順位は横浜のほうが上という惨状なんですが、尾花さん、不思議采配もあるけど投手起用に関しては順当な感じがしますねえ。

 去年、私一押しだった牛田がアホほど使われてて、とっても嬉しいです。このままオールスターまでに潰れてしまいそうで。巨人時代もアホみたいに山口や越智をブルペンに送り込む凄味がありましたが、戦力的に来年FAする主力が多くて「今年上位に入れないでどうするんだ」という態勢なだけに継投が高校野球トーナメント状態で楽しいです。魅力的なチームになりましたねえ、横浜。来年崩壊してそうなところがまた。

● 日本ハム

 あまり予想されなかったファイターズの低迷なんですが、とっても梨田さんな感じで良いですね、駄目なときは駄目な敗戦続き、良いときは良い連勝、そこに監督が介入する余地はないという。東京ヤクルトが案の定駄目という感じなのに比べて、日本ハムは意外に駄目だけどよく見ると駄目でもしょうがないという雰囲気で。

 良くも悪くもダルビッシュのチームということで、それ以外の駒がやはり中途半端なのがいけないんでしょうか。その割には江尻を横浜に放出して大活躍されて涙目って感じなんでしょうけど。もっとも、我が東京ヤクルツが放出した木田が日本ハムに拾われていいピッチングしてて帰ってきて木田とか思うわけですが。とはいえ、神宮に帰ってきてあの活躍ができるかといわれるとまた微妙な。まあ良かったのかな、お互いに。

● 新戦力外人ズ

 今年、結構外人の当たりが多くて、ヤクルトもバーネットが3試合いい先発してるし、阪神のマートンは良いですねえ。真面目な感じがして。どうやらシーツ先生が推奨されたようなんですけど、確かにいい。穴らしい穴もなさそで、そのままいきそうな。

 ブラウン(猫)やカスティーヨ(星)も。カステヨの微妙な守備の割に、妙に足が速くて打球がだいたい引っ張りで駄目そうなのに活躍するのがいい。フィオ(広)もなんか調子を上げてきた感じで。

 一方、ホークスは松中@5億が不調なのと、李机浩が穴だらけで修正がきかなそうなのかペタジーニを獲得するんだそうな。一塁で困ってるんなら小斉でも使っとけとか思っちゃいますけどね(笑)。