先日、やや軽めに書いた勝間和代女史の書籍についての書評が「ご遠慮願」われたため、凄い勢いで「配慮しま」した件、ちと洒落とも思えぬ微妙な話に進展しているので、備忘録的に記述してみようと思っています。
勝間和代本に好意的な書評を某誌に書いたら、そこんとこが丸ごと落とされていた件
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/03/post-e8de.html
冒頭で私の結論を言うのも変ですが、現段階では勝間女史について語られている内容は、邪推というか、極めて白に近い茶色で、バリウム後に放出した物体のような感じがいたします。
● 何なのか
一文で書くと、
「勝間女史が、社外取締役を勤めていた大塚製薬が、今年IPOを行う予定で、その未公開株が、勝間女史本人または深い関係先が仲介して売買されている」
という話のようです。
● 大塚製薬の件
勝間女史は現在顧問をされておりますが、社外取締役であられたようです。
● IPOの件
資料によって何かまちまちですが、野村證券が主幹事となって、2010年度に東証一部に上場見込み、という内容です。
● 資料の件
いわゆる「確実な投資物件」であるとして、資料が流通し始めたのは去年の夏ごろからです。現在に至るまで、セールスのために制作されたと思われる資料は少なくとも4種類あります。制作者の村島さんという人も知りませんが、同じ制作者のpdfが二種類あるので、業者間で回しているじゃないでしょうかねえ。
ちなみに、私のとこに一番最初に来たのは09年9月だったと思います。
● ブラック未公開株売買業者の件
問題視されるブラックな未公開株の売買業者が関与しているという話は出てましたが、残念ながら直接こちらに営業に来られたことはありません。
● 勝間女史の名前が使われた件
勝間女史ご本人は完全に否定しておられますが、今年に入って制作された資料に勝間和代女史の名前が取締役として明記された書類が流通していたようです。現在は取締役ではありませんから、捏造といえば捏造です。
● 誰の株なんだよ
一部の大口株主と、社員持株会などからOBの方が持っておられる保有分が譲渡対象になっている、と聞きます。譲渡制限ないのかよ、と思いましたが、これでブラック系にでも流れようならコトだと思うのですが…。
● 現物とか
「otsuka_holdings.pdf」をダウンロード
PDFだけど、粗品です。何種類かあるうちの一番軽い奴をご開陳。まあ、どの資料も似たようなもんです。決算数字等についてはpdfでは省いてありますが、試料に含まれておりました。元のファイル名は「大塚ホールディングス.pdf」ですが、uploadするのに英数じゃないと駄目と怒られたので変えてあります。
問題の勝間女史明記の資料については、出元に現在確認を取ってもらっております。OK出たら開示します。
● 何が問題とされているのか
取締役が在任期間中に手数料を貰って自社株売買を仲介したら微妙です。というか、黒いです。現在は顧問ですから、問題ありません。現在こちらに流れてきた問題は、二種類です。
・ 勝間女史が大塚製薬のIPOを良いネタと吹聴して未公開株式売買を仲介し利益を上げようとしている。
・ ただでさえ名著乱発して印税稼ぎまくり名前売りまくりで大儲けなのに、大型上場株でまた儲けようなんてずるい。
確かに、この手のコンプライアンスで変な片棒担いで凄いことになった増田俊男氏とか、首を括ってしまった田中勝博氏とかも現在進行形でいらっしゃるわけですし、事実関係が良く分からんので触らないでおこう、と考える人がいたとしても不思議はないのかなとも思いました。
● 何故、問題じゃないと判断しているか
私は、本件勝間女史の件は、問題ではない、と思っています。理由は、
・ 持ちかけてきた株式売買の仲介料が安い。一般的に、勝間女史のような「大物」が挟まって出る手数料じゃない。
・ 勝間女史ご本人が、仲介の事実を否定している。言われてみれば、資料に書いてあって仲介業者がセールストークで名前を出してただけだもんね。
・ いまは取締役じゃないので、仮に事実だとしても違法ではない。
・ 経営が傾きそうな出版社経営陣がやっかんでるだけじゃないの。「有名にしてやったのに」とか。
といったところです。
● 本件公開の是非について
一人の職業投資家としては、本件はまったく問題ないと思っており、これが理由で何らか悪意のある報道でもされ、勝間女史が叩かれるようなことがあったとしたら、それは筋違いかなと感じます。
一方で、一人の好事家としてはこんな面白いネタが私の知らないところで流通していたのが悔しいですし、もしオオゴトになったら私は本件の第一人者になる可能性があるので面白そうです。
何かあればまた書きますが… 本件はこれ以上動かないんだろうな。
勝間和代本に好意的な書評を某誌に書いたら、そこんとこが丸ごと落とされていた件
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/03/post-e8de.html
冒頭で私の結論を言うのも変ですが、現段階では勝間女史について語られている内容は、邪推というか、極めて白に近い茶色で、バリウム後に放出した物体のような感じがいたします。
● 何なのか
一文で書くと、
「勝間女史が、社外取締役を勤めていた大塚製薬が、今年IPOを行う予定で、その未公開株が、勝間女史本人または深い関係先が仲介して売買されている」
という話のようです。
● 大塚製薬の件
勝間女史は現在顧問をされておりますが、社外取締役であられたようです。
● IPOの件
資料によって何かまちまちですが、野村證券が主幹事となって、2010年度に東証一部に上場見込み、という内容です。
● 資料の件
いわゆる「確実な投資物件」であるとして、資料が流通し始めたのは去年の夏ごろからです。現在に至るまで、セールスのために制作されたと思われる資料は少なくとも4種類あります。制作者の村島さんという人も知りませんが、同じ制作者のpdfが二種類あるので、業者間で回しているじゃないでしょうかねえ。
ちなみに、私のとこに一番最初に来たのは09年9月だったと思います。
● ブラック未公開株売買業者の件
問題視されるブラックな未公開株の売買業者が関与しているという話は出てましたが、残念ながら直接こちらに営業に来られたことはありません。
● 勝間女史の名前が使われた件
勝間女史ご本人は完全に否定しておられますが、今年に入って制作された資料に勝間和代女史の名前が取締役として明記された書類が流通していたようです。現在は取締役ではありませんから、捏造といえば捏造です。
● 誰の株なんだよ
一部の大口株主と、社員持株会などからOBの方が持っておられる保有分が譲渡対象になっている、と聞きます。譲渡制限ないのかよ、と思いましたが、これでブラック系にでも流れようならコトだと思うのですが…。
● 現物とか
「otsuka_holdings.pdf」をダウンロード
PDFだけど、粗品です。何種類かあるうちの一番軽い奴をご開陳。まあ、どの資料も似たようなもんです。決算数字等についてはpdfでは省いてありますが、試料に含まれておりました。元のファイル名は「大塚ホールディングス.pdf」ですが、uploadするのに英数じゃないと駄目と怒られたので変えてあります。
問題の勝間女史明記の資料については、出元に現在確認を取ってもらっております。OK出たら開示します。
● 何が問題とされているのか
取締役が在任期間中に手数料を貰って自社株売買を仲介したら微妙です。というか、黒いです。現在は顧問ですから、問題ありません。現在こちらに流れてきた問題は、二種類です。
・ 勝間女史が大塚製薬のIPOを良いネタと吹聴して未公開株式売買を仲介し利益を上げようとしている。
・ ただでさえ名著乱発して印税稼ぎまくり名前売りまくりで大儲けなのに、大型上場株でまた儲けようなんてずるい。
確かに、この手のコンプライアンスで変な片棒担いで凄いことになった増田俊男氏とか、首を括ってしまった田中勝博氏とかも現在進行形でいらっしゃるわけですし、事実関係が良く分からんので触らないでおこう、と考える人がいたとしても不思議はないのかなとも思いました。
● 何故、問題じゃないと判断しているか
私は、本件勝間女史の件は、問題ではない、と思っています。理由は、
・ 持ちかけてきた株式売買の仲介料が安い。一般的に、勝間女史のような「大物」が挟まって出る手数料じゃない。
・ 勝間女史ご本人が、仲介の事実を否定している。言われてみれば、資料に書いてあって仲介業者がセールストークで名前を出してただけだもんね。
・ いまは取締役じゃないので、仮に事実だとしても違法ではない。
・ 経営が傾きそうな出版社経営陣がやっかんでるだけじゃないの。「有名にしてやったのに」とか。
といったところです。
● 本件公開の是非について
一人の職業投資家としては、本件はまったく問題ないと思っており、これが理由で何らか悪意のある報道でもされ、勝間女史が叩かれるようなことがあったとしたら、それは筋違いかなと感じます。
一方で、一人の好事家としてはこんな面白いネタが私の知らないところで流通していたのが悔しいですし、もしオオゴトになったら私は本件の第一人者になる可能性があるので面白そうです。
何かあればまた書きますが… 本件はこれ以上動かないんだろうな。